先に良くなった所を言うならば…今までにあったノンナ(新木優子)の恋愛沙汰は
ほぼなくなっていて、あくまでも事件の推理、調査に焦点を当てたストーリーに
なっていたのが良かったです。
どんな証拠が出るのか、どんな結末になるのか。
いつもの「余計な部分」がないので、純粋に楽しみながら興味深く見られました。
大人の事情を大きく出して本作の強みが薄まってしまっては、勿体ないのでね。
そして、犯行の動機やそれに至るまでの過程がなんであれ(詳しくは後述します)、
根岸(落合モトキ)が御手洗(渋谷謙人)に「殺してくれ」と指示する時の
二人の緊迫した表情は特に見応えがありました。
この選択をして良いのかという不安、
パートナーだからこそ相手の意見を信じるべきなのかという葛藤が
上手く表現されてたと思います。この二人で別作品を見てみたいくらい。
事件をメインで魅せる作りにシフトした分、一方でリアリティのなさが
目立ってしまった部分もあります。
真相を話すのは科捜研じゃなくて警察の方じゃないのかなぁ…
刺されてるのにずっと喋りすぎもどうなの…
そんな時間があったら救急車呼べば助かるかもしれないのに…もあるんですが、
一番「ん??」と思ったのが、役者を目指す莉央(石井杏奈)の芸能活動に
支障が出るからと言って、わざわざ命を犠牲にする必要はあるのかな?という事。
ってか…芸能事務所側も、二人が元犯罪者の設定なら
彼女との関係を断ち切って欲しいって言い分も分かるんですけど、
別にあの施設は前科を犯した者が集う場所でもないんですし(あれ、そうでしたよね?)、
わざわざ施設で過ごした経歴は隠さなくても良いんじゃないかとも思っちゃいました。
むしろ、親がいない所で長年育って、よく頑張ってきたね…って
ファンは応援したくならないかしら。
虎丸(船越英一郎)が終盤で「あれが二人の幸せだったのかもしれない」と
良い感じの雰囲気にしてましたが、殺人犯になって捕まった方が
よっぽど不幸な事だと思います^^; もっと幸せになれる事は山ほどあるよ…(汗)
事件が30分くらいでサクサク進んで、残りの部分は、科捜研による真相説明と
虎丸の人情深さで引っ張る構成になっていたのも疑問でした。
そんな感動シーンで埋めるより、縦軸も絡めるべきだと思うんだけど…?
ジュニアさんの描写も進めるべきだと思うんだけど…???
ここ、放ったらかしといて平気?(笑)
そもそも論、虎丸は刑事であるはずなのに、本当に殺せと指示されて殺したのか
証拠を探さないままで良いのかなとも(爆)
まぁ、作りは改善されてきたので、この調子で残り数話も頑張って欲しいです。
次回から最終章なので、本格的に縦軸を進めてくれる事を期待します。
あ、これは余談なんですけど、内容や設定が違うのは理解した上で言うと…
三人が同じ環境で小さい頃から仲良く過ごしている所とか、
大人になっても絆で結ばれている所とかを見て、
何となく「流星の絆」のあの兄妹に似てるなぁ…と思ってしまう自分がいました。
単純に錦戸くんが出てるのにつられただけですね。そうですね(笑)
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