2020年冬ドラマ-病室で念仏を唱えないでください

病室で念仏を唱えないでください 10話(最終回) 感想|"原点回帰"な清々しい最終回

「病室で念仏を唱えてください」という捻りを効かせつつ、 初回の冒頭のシーンを彷彿とさせるラストで締めた本作。 視聴前は、僧侶と医者を掛け持つ主人公の奇抜な設定で コメディテイストになるのかと予想していましたが、 いざ最後まで見てみたら、中々ど…

病室で念仏を唱えないでください 9話 感想|自分自身をあきらめる

濱田というキャラクターはムロさんの新境地であるとは思いつつ、 ダークヒーローの役を演じる事に、正直、少しの違和感を抱えていた本作。 しかし、今回は濱田を通して魅せる"変化"の演技で、かなり見る目が変わりました。 松本(伊藤英明)のいる所に革靴で…

病室で念仏を唱えないでください 8話 感想|両忘の自由か?命の奴隷か?

今回のキーワードは「ペースメーカー」と「パンダ」。 複数の患者を巻き込むという最終章らしい壮大な展開だったので、 3人の患者のエピソードの詰め込み感は強くなり、結末もベタにまとめた印象はありましたが。 その分、松本(伊藤英明)と濱田(ムロツヨ…

病室で念仏を唱えないでください 7話 感想|醜態を晒さずに死ぬ…は不可能に近い

昨日の「アライブ」の感想で、本作の先週の内容と重なる部分がある…と描きましたが、 今回は更にリンクしていました。 「私は私のまま死んで行きたい」「醜態を見せる事なく正しく死んで行きたい」と 自身のブログに記していた憲次(泉谷しげる)。 けれども…

病室で念仏を唱えないでください 6話 感想|幸せでいて欲しい人

率直に言うなら、今まで見てきた甲斐があったなぁ…と思うくらいには、 出来映えに満足させられたお話でした。 憲次(泉谷しげる)、藍田(堀内健)、洋平(吉沢悠)と、複数のエピソードを 詰め込んでいく作りは相変わらずなものの、今回は「ただ詰め込んだ…

病室で念仏を唱えないでください 5話 感想|良い死に方とは何なのか?

松本(伊藤英明)が無期限謹慎処分となり、僧侶としての活動しか出来なくなってしまった分、 いつもの詰め込み過ぎの患者エピソードに "箇条書き"感が強く現れ出ていた印象を受けましたが… 後半での「クビなんてどうでも良い。助けたいんですよ!」というた…

病室で念仏を唱えないでください 4話 感想|人生において覚悟は必要不可欠…

夫の見舞いに来ない妻・奈穂(中島ひろ子)を受けて 娘・沙織(美山加恋)が田中(片寄涼太)に言った言葉 「病気になると、見ないようにしてた家族の問題がはっきり見える」が、 身内で病気にかかった人がいる家族の心境の本質を突いているようで かなり印…

病室で念仏を唱えないでください 3話 感想|もう少し冒険してみても?

松本(伊藤英明)の仏教の教えに影響されていく 三宅(中谷美紀)と児島(松本穂香)のお話。 序盤で三宅と藤森(宇梶剛士)の師弟関係が描かれたのも含め、 今回の話は"成長物語"が軸になっているものだと捉えれば、 宮島(ナオト・インティライミ)の自殺…

病室で念仏を唱えないでください 2話 感想|異物感がとれた感じ。

あらあら…前回のごちゃごちゃ具合は何だったんだ…と思えるくらいには、 見違えるほど面白くなった第2話(いや、大袈裟じゃなくて、本当に)。 医者と僧侶どちらも掛け持つ主人公、最後にはお経を唱えるという 突飛な設定を前面に押し出した初回でしたが、そ…

病室で念仏を唱えないでください 1話 感想|テーマはしっかり描き切ってください

まぁ、脚本家が近年では「ダメ恋」「きみ棲み」「はじこい」などの恋愛ドラマを 得意とされているので、(以前同じようなジャンルはやられた事はあるにしろ) 医療ドラマとなるとどうかなぁ…?とは思っていましたが、 ああ、やっぱり描き慣れていないのね…と…