2020年冬ドラマ-心の傷を癒すということ
ラストシーンの神戸ルミナリエのように、 見た者全ての心に"灯火"が宿り続ける、そんな最終回でした。 時を経て、安(柄本佑)が成長した家族を後ろから温かく見守る図は、まるで、 彼が亡くなったとしても思い遣りや優しい気持ちは 私達の世界で生きている…
物語は、東日本大震災当時の2011年から始まり、 1995年、1996年、2000年と時が移り変わっていく。 時間軸が行ったり来たりするのはややこしくて、個人的には好みの手法ではないんですが、 本作に関してはその流れの速さもすんなりと受け入れられちゃうんです…
全4話という短さで、初回は震災エピソードをほぼ絡めず、 安(柄本佑)が精神科医になるまでの生い立ちだけを描いたのは何故か? と思っていましたが、その構成にしたのも意味があると感じられた2話でした。 安もまた震災をきっかけに、当たり前にあった生活…
何でだろう…見ていて自然と涙が止まらなくなってしまったし、 どこかふわっと軽くなる心地さえしました。 冒頭で安(柄本佑)がピアノの演奏を止めるシーンの間の取り方が上手かったので 「これは信頼出来るかも」と思っていましたが、 最後までそのイメージ…