さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜 6話 感想|最後の演奏を前に、それぞれにあった想い

 

 

家庭パートは減り、恋愛模様も控えめになり…

3話までの雰囲気がちょっとだけ戻ってきた感じですね。

ホールの天井を見つめながら持論を語る時の俊平(西島秀俊)の輝いた目を見て

そうそうこれこれ!って思いましたし、

オーケストラでの演奏シーンはあまりにも久々で、ついまた涙してしまいました(笑)

「音楽の持つ力」「チームで1つの事を成し遂げる」所に

感動要素があるのはもちろんなんですけど、

やっぱりね…楽器のチラチラ反射する光にうっとりするみたいで。

なぜうっとりするのかは2話の感想で書いているのでここでは割愛しますが、

市長(淵上泰史)がコンサートを中断させるなどの嫌がらせ展開も入れず、

瑠李(新木優子)のフルートの伸びやか〜な音色も含めて

団員たちの奏でる演奏をじっくり聴けたのは良かったです。

 

これから演奏する曲をイメージしたい時に、ホールの客席に座る事が習慣化していて、

「感動的な音って、ずっとその場所に残ってるような気がする」と言う俊平。

瑠李は今フルートを頑張っているきっかけに繋がる

幼少期の発表会でのエピソードを話してくれ、

舞台側に立った近藤(津田寛治)は、学生時代の夢が指揮者で

今でも指揮者の真似事をしていると明かしてくれた。

ホールで演奏する事のやり甲斐や愛着は、音楽のプロなら誰しもが持っているものだけれども、

晴見フィルに長年所属していたが故に、その場所に対する思い入れが深い…

それを知った俊平が、最後のコンサートだからと、団員たちには悔いのない演奏をして欲しい

という想いで瑠李のために曲の変更を提案したり、

近藤に指揮を託してみたりするくだりにもグッときました。

また、本番前日の誰もいない客席を映すシーンが描かれていたのも効果的だったのかなと。

ずらーっと並ぶ大量の席がお客さんでいっぱいになる光景、

演奏者からしたら嬉しくて堪らないんだろうな…と、そんな感情を追体験出来ました。

 

ただ、このまま褒める流れで終わりたい所なんですけど…

冒頭で「3話までの雰囲気がちょっとだけ戻ってきた」と書いたのにも理由がありまして。

「完全に戻った」とまでは行かないんですよね。

率直に言えば、スポットライトを当てる登場人物が多過ぎて、

話がとっ散らかってしまっている。

何度も言っているように、この人が上司だったら…と思うくらい主人公が魅力的で、

演奏シーンや曲とエピソードのリンクのさせ方が良いだけに、

エピソードの欲張り具合にもどかしさを感じているのも事実です。

 

中でも一番気になったのは、オーディオルームの常連らしい富子(白石加代子)の描き方。

個人的に、瑠李と近藤に関しては、演奏を共にする仲間なので

その2人のエピソードを盛り込む事自体は否定しないんですが、

富子の探していた曲が晴見フィルに全く関係ないっていうのは…(汗)

今回が"最後"を強調した回だからこそ、晴見フィルに絞った内容であって欲しかったですね。

どうしても富子を絡めたいのなら、探している曲をクラシックにして、

父がその曲を演奏すると知っていた響(芦田愛菜)が曲探しをしている最中にピンときて、

視聴者にはまだ何の曲なのか教えない状態にしておいて。

響が富子を会場に案内し、「これよ…これが聴きたかったのよ…」と目頭を熱くさせる…

で、視聴者も彼女の様子を見て「心残りが消えて良かった…」と感情移入する。

こんな風にドラマチックな見せ方でもアリだったのかもしれません。

 

寿司食べ放題に行ったまま演奏を聴きに来なかった近藤のエピソードにしても、

いくら説得をしても、音楽に全く興味のない人には響かない…という現実を

表したかったんでしょうけど、そこは最後なんだから。

(残り話数的に最後ではないとは思いますが(笑))

食卓シーンをわざわざ描いた以上、最終回辺りで少し変化は見せるのかもしれませんが、

変に苦味を残さず、"一区切り"として一旦気持ち良く締めた方が

良かったんじゃないでしょうか。

 

何だか4話から、描くべき要素やテーマがごった返している気がしてなりませんね。

もっと取捨選択されたら、"マエストロ"な主人公の存在感も増すのに…

私は今後も本作は好んで見ますが、「良い作品」とは言い切れないのはそこにあると思います。

 

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グレイトギフト 5話 感想|郡司は病院を何だと思っているのか(笑)

 

 

毎回誰かが退場して、1人や2人には必ずギフトの情報が漏れていて、

藤巻(反町隆史)はいつも誰かに翻弄されっぱなしで…そんな内容続きで、

正直、そろそろストーリーに変化が欲しいかなぁと思っていた所での今回の展開。

次回から始まるらしい「逆襲編」に向けて、アクセルを飛ばしていった感じでしょうか。

いや〜やっぱり本作って面白い!という感想に至る回でした。

 

世間の評判では、「反町さんにカッコ悪い役が似合わない」とか「脚本が〜」とか

いろいろ否定的な意見もあるようですが、

個人的には割と楽しく見ているんですよね。冒頭であんな事書いておいて何ですが(笑)

何に惹かれるのかって…目の前の憎い人を簡単に消せる手段を

入手した時(入手出来そうな時)、あなたならそれをどう扱いますか?という

"心理テスト"みたいな話だからなのかもしれません。

 

ギフトを利用して、冷めた表情で相手の気持ちを弄ぶ人もいれば、

商売にする人もいて、衝動に駆られて殺人行為に走る人もいる。

でも…藤巻だけは真逆を行く。

欲と憎悪に満ちた人々に囲まれた中で、

しかも、妻の麻帆(明日海りお)と郡司(津田健次郎)が不倫して、

さらには自身の稼ぎで治療と生活を支えてきた事にも感謝されずに

離婚を切り出されるというショッキングな出来事が続いたなら

自暴自棄になってもおかしくないのに、

「自分は命と真摯に向き合う病理医だったよなぁ…」と理性を取り戻す。

ネームカードが目に入ってハッとするくだりが印象的でした。

本当、どこまでも人が良いんですよねぇ。

ギフト1つで、ここまで次にとる選択肢がバラバラなのが、

各登場人物の本性を炙り出しているようで、見所に繋がっていると思うのです。

 

次に退場する最有力候補に上がっている(?)郡司は、

退場しそうで意外とそうはならない。

病院を何だと思っているのかとツッコみたくなるくらい、

看護師や患者(人妻)と身近な所で関係を作って好き放題やっているし、

ギフトの仕込み方が手慣れていたり、藤巻や本坊(筒井道隆)に命令したりと

今かなり調子に乗っているので、消されてもおかしくないんですけど、

中々しぶとく生き残っています。

 

で、なぜ生き残れているのかは…終盤で判明。

狙われているのは鶴下(片山萌美)なのでは!?という捻りに関しては

途中の流れで何となく察してしまいましたが、

それでも、ひょっとして麻帆が危ないのかとハラハラしつつ。

ラストで「実は全員グルでした」なんて斜め上の種明かしがされて、

数分間で二転三転する展開に引き込まれてしまいました。

妻にも教授にも、いろんな人に裏切られて…今回の藤巻は、物凄く不憫(苦笑)

 

でも、久留米(波瑠)だけは、次回予告を見る限り

藤巻のためにスパイを演じていたんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょうね。

同じ脚本家の作品「マイファミリー」を見ていた方なら胸が躍ってしまうであろう

音声電話のくだりもあって、次回以降の話に興味津々です。

っていうか、「変人病理医覚醒」って…

藤巻のオドオド具合を、視聴者以上に作り手が楽しんでませんか?w

 

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正直不動産2 6話 感想|十影、実は苦労人だった。

 

 

いや…どんだけ言葉足らずなんだ。あの説明じゃ分からんよ〜!(笑)

永瀬(山下智久)と同じく、見ながらツッコんでしまいました。心の中で。

まぁ…私も説明が下手くそな人間なので、説明するのが面倒臭くなると逃げてしまうとか、

伝えたい事が伝わりきっていなくてモヤモヤ…とか、

そんな十影(板垣瑞生)の立場も理解出来るんですけどね。

 

家賃を3ヶ月分滞納している劇団員・清川(美山加恋)が、何とか返済して住み続けるのか、

このまま実家に帰って生計を立て直すのか?

そんな選択を迫られていた中で十影が提案したのは、

夢を諦めたくないのなら家賃がもう少し安い所に引っ越して、

無理のない生活を送ってみたらどうかというものでした。

高い家賃を払うためにバイトを掛け持ちして体を壊したら元も子もないので

この考えは一理あるなぁと思いましたし、「タムパ」が口癖の彼らしい発想でしたね。

 

十影は…永瀬や月下(福原遥)の仕事ぶりや苦労している様子を

いつもじーっと見ているカットが、個人的には妙に頭に残っていてねぇ。

得意の観察力で、自分のペースでいろいろと吸収していっているんでしょう。

きっと今回の発想も、2人を通して

カスタマーファーストを徐々に身につけていった結果だったのかもしれません。

 

永瀬は十影の提案を聞いて、そうかその手があったか!と感心した模様。

彼が今なんと言いたいのかを考え、スマートに対応する頼もしい姿を見せる。

シーズン1は月下の成長物語ならば、シーズン2は十影の成長物語。

そして…総じて、2人をサポートするために

自分らしい"先輩"の在り方を模索していく、永瀬の成長物語とも言える作品だと思います。

 

温かい夕陽に照らされながら「…また明日」と言ってその場を去る十影のカットには、

何だか彼の人柄が滲み出ていて、ほっこりさせられてしまいました。

個人的には彼は、仕事が出来ないようでそれなりに出来るタイプだと思っていたので、

どんなにやる気なさそうな態度でも憎めない部分があったんですが。

今の彼が作られていったのは、マダムに裕福に育てられていたからなのではなく、

借金返済で苦しい中でも笑顔を絶やさずにいてくれた

両親を目の前で見てきたからだったんですね。

でも…親ガチャに外れたとも全く思わず、むしろ感謝しながら生きている。

人をよく観察し、的確な言葉を発するのも頷けるルーツが知れたのも良かったです。

 

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