さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜 9話 感想|ようやく訪れた雪解け。3話辺りで見たかった…

 

 

※先週(3/10放送分)の感想です。最終回の感想は後日投稿いたします(汗)

 

自分のせいで家族を壊してしまった云々の話は5話で既に語られていて、

その時は、それは八つ当たりなんじゃないかと同情出来ずに終わったのですが…

そう感じたのも多分、響(芦田愛菜)が音楽を辞める決定打となった部分が

描かれていなかったからなんでしょうね。

 

八つ当たりだという考えは完全に変わってはいないし、

5年間離れ離れで話す機会も謝る機会もなかったからとは言え、

あの不機嫌な態度は許されたもんではないと今でも思います。

でも、今回でやっと5年前の詳細が明かされた事で…

響に少しでも共感してしまう自分は確かにいました。

 

響みたいに、海外でも活躍する芸術一家や音楽家のもとで生まれてきてはいないのですが、

一応、芸術系の仕事に携わっている私からしたら、

当時の彼女の葛藤に心当たりがあったんですね。

※ここから私の身の上話が続くので、興味ないよって方は こちら を押して下さいませ。

 

父がデザイナーだから、小さい頃からパソコンに触れていて絵を描くのが好きになって、

それで友達や先生から「〇〇ちゃん絵上手いね!」って褒められるのが嬉しくて。

別に自慢話をするつもりはないんですが…小学校でも中学校でも高校でも、

ありがたい事に、賞状を受け取りに壇上に上がる機会が多かったから、

自分は美術が好きで得意なんだとだんだん自信がついてきて。

そのうち進路を考えるにあたって、

美術系の学校に行って父と同じ仕事に就こうと決意して、

合格していざ通おうとするまでは良かったんですけど…

やっぱり専門の人が集まるからか、自分よりも発想が独創的で面白い人がたくさんいて、

良い評価をもらえている友達や同級生との差を感じるようになってきて。

もちろん、分かりやすさを心がけて頑張って取り組んだ結果

褒められた時もあったけれども、誰かと比較しては、

私ってつまんない人間なんだろうなと思う事も日々あったし。

特に就活の時期なんかは、コミュニケーションにも苦労して中々内定がもらえなかったから

よくネガティブになっていたっけなぁ…と、

響を見ながら学生時代の私を思い出してしまいました。

 

俊平(西島秀俊)は晴見フィルをきっかけに

5年前に閉ざした指揮者の道を再び歩み初めているのだから、

「もう前に進もう?」が響の口から発されるのにはイマイチピンと来ないんですけど、

夏目家の話し合いの足りなさが、2人の関係性に影響を及ぼしてしまったのは事実な訳で。

響は、不安な気持ちを父に、どうしても言いづらければ母にでも相談出来ていたら、

コンサートの時に、父が"音楽家の先輩"として期待を込めて言ったつもりのアドバイス

感情を爆発させる事はなかっただろうし。

(パパには分からない!うえ〜ん…じゃなくて、

純粋に褒めて欲しかったと言えば良かったとも思うの。)

俊平も、手紙のシーンでも言及されていたように、音楽にどっぷり…ではなく

響をもう少し気に掛けていたら、あそこまで険悪な仲にもならなかったかもしれない。

双方が落ち度を認めて、2人でセッション、ハグ…の流れには目頭がやられてしまいました。

 

でもさ。でもさ!

遅過ぎるよ、9話で和解って(笑)

ついタメ口になってしまいましたけど…

遅いと言えば、「ちりオケ」体制になってからの

晴見フィルの費用や練習場所確保についての描写もね。

今頃描くって事は…じゃあ、前回の高松の時はみんな自腹で行ってたの?って

ツッコミたくなってしまうのも仕方ないと思うんですよ。

なんかもう、構成がグダグダなのが勿体ないです…(汗)

 

今回の話を3話、遅くても4話に持ってきて。

響を晴見フィルに途中加入させて、

残り数話は、親子で舞台に立つという夢に向かって二人三脚で頑張る姿が描かれる。

そんな2人を見て、視聴者は自然と応援したくなり、

見届けていきたい気持ちにさせる…で良かったはずなんですけどね。

 

響は本来、明るくて無邪気な性格みたいなので。

大きく成長されてからの芦田愛菜さんは、気が張っている役が続くなぁという

個人的印象もあるだけに、もっと早くから響の明るい表情を見たかったです。

 

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グレイトギフト 8話 感想|本坊は最後までブレないなぁw

 

 

なるほど、そう来たか…なラスト。

殺人球菌なのに簡単に培養出来ちゃったし、異動するつもりもないのなら

これはもう黒幕(←「真犯人」はやはりピンと来ないのでこの表記w)は

奈良(小野花梨)で決まりだろうと誰もが思っていた中で、

麻帆(明日海りお)が候補者に名乗り出る展開はちょっと意外でした。

 

藤巻(反町隆史)は散々、妻や娘から「家族の事を何も分かってない」と言われてきて、

なんであんなにギスギスした関係性を描き続けるのかと少し疑問に感じていたのですが、

ラストを魅せるための下準備だったんですね。

仕事に熱心なあまり、家族に関心が持てなかった事がここで響いてくる。

妻の当時の勤務先を知らなかった(知ろうとしなかった)のなら、

そりゃプリンが嫌いな事を覚えていなかったのも合点がいく訳で…。

自身の稼ぎで生活と治療を支えてきたのに、

そんな言い方しなくても…藤巻が可哀想…という同情ムードがちょっと逆転する所も含めて、

最後の最後に「おおっ」と惹きつけられちゃいました。

 

ただ、麻帆は看護師で培養は出来ないから、

黒幕候補はやっぱり奈良か杏梨(倉科カナ)に絞られるんでしょうね。

まぁでも…考察に興味のない私からしたら、

どちらかと言うと気になるのは、藤巻たちの今後をどう描くのか?かな。

人は殺しているし、密売しているし、殺人球菌と知りながら培養に協力しているし…で、

何度も言うようですが、彼らはれっきとした犯罪者なので、

もしこの事が公になったりなんかしたら下の部署や施設に左遷、

最悪、医師免許剥奪もあり得そうです。

少なからず、何のお咎めもなくハッピーエンドにはならない気がします。

 

次回で最終回。

帽子を被っただけで全然身元を隠せていない

刑事にしては爪が甘過ぎる神林(尾上松也)とか、

医者なのに平然と「殺す」ワードを発する白鳥(佐々木蔵之介)とか、

最後まで杏梨さんを手に入れるという意志にブレがない本坊(筒井道隆)とか。

ヤバいおじさまたち(愛情を込めた表現)がもう見られなくなると思うと、

何だかんだで寂しくなりそうです(笑)

 

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正直不動産2 9話 感想|神木が1位にこだわり続ける理由が辛い…。

 

 

他スケジュールとの兼ね合いもあるのかもしれませんが…ライバルとして登場して以降、

全体的に出番は少なかったですよね、神木(ディーン・フジオカ)って。

ふらっと登場してきたかと思えば、1位にこだわり続ける理由も明かされないまま

犯罪スレスレ(というか犯罪)行為を行ってきたり、タップダンスを披露したり。

それが視聴者の「なんでそこまでして1位を取りたがるの?」「なんで毎回タップダンス?」

といった彼への不気味さや得体の知れなさを増幅させ、

今度は、彼は一体何者なのか?という興味に繋がっていきました。

 

いつ過去が明かされるのだろうかと待ち望んで、ようやくその機会が訪れた今回。

前回の感想でも書いたように、何となく悲しい出来事がきっかけである事は

分かってはいたんですが…いやぁ、結構しんどいものでしたね。

息子・翔太(石塚陸翔)と1位を取ると約束し、

交通事故で亡くなってしまった翔太の分まで背負うようにして、今もその約束を守り続ける。

 

気持ちは分かるけれども、だからって何も犯罪までやらなくても…

むしろ、妻と息子を喜ばせたいのであれば、

今の姿を2人が見たら悲しむって想像はつかないんだろうか…なんて、

過去が明かされてもなお納得し切れずにいたのですが、

なぜ納得し切れないのか、後に花澤(倉科カナ)に語るシーンで

ちょっと納得出来た自分もいました。←ややこしい言い回しですが(苦笑)

 

1位を取れなかったら妻と息子が目の前から消えてしまったけれども、

また1位を取り戻したら2人に再会出来た。

まぁ要は…神木の心の中は、15年前で時が止まってしまっているのだと。

神木が夜道の街灯の下でタップダンスをしている時、そこに残像として現れた2人が

妙に、まさに街灯の明かりに照らされているかのように

はっきり映っているなぁと思っていましたが、

きっと、彼の目にはそこに実在して見えているって事なんですよね。

「1位にこだわり続ける」と書き続けてきたけど、

言葉を選ばずに書くなら、もはや執着、依存に近いんでしょうか。

今の神木に必要なのはカウンセリング…と思うくらいには、いたたまれなかったです。

 

そんな神木に対抗して、永瀬(山下智久)はどんどん

住民たちにとっての"町のヒーロー"になっていきます。

最初は永瀬も、ミネルヴァ不動産が悪どい方法で結ばせたサブリース契約は

借地借家法で守られているから、そう簡単に手を出せないと半ば諦めていたのが、

石田(山﨑努)に背中を押してもらってアクションを起こすっていう展開が、

シーズン1から見ている者からしたらグッと来てしまってねぇ…。

人に喜んでもらいたいから和菓子作りを続ける。

そんな、今の永瀬の正直な仕事ぶりの"原点"とも言える人から…って所に

意味を感じさせるシーンでもありました。

 

月下(福原遥)や十影(板垣瑞生)をサポートしながらいろんな町の人々の悩みに向き合い、

時には営業売り上げに繋がらなくても、相談を引き受ける。

で…前回の登坂(草刈正雄)の言葉

「町の不動産屋さんっていうのは、顧客だけじゃなく町の人々に生かされて商売してる。」。

群像劇のごとく、他の登場人物の事情に首を突っ込んだり、

恋バナや騒動などで話を賑やかせたりした結果、

主人公(または描くべき対象)の成長過程描写が

中途半端になってしまうドラマも散見されるだけに、

たくさんの人に支えられ、影響を受けながら

永瀬が"町のヒーロー"になるまでを着実に描いている本作には、清々しささえ覚えます。

 

次回で最終回。

永瀬の周りが祝福ムードになっている裏で、

暗号資産が暴落して落ち込む十影に神木が声をかけ…

榎本(泉里香)にはニューヨークへの転勤話が舞い込み…

建設予定地の看板が建てられている所を桐山(市原隼人)が目撃し…で

いろんな出来事が勃発しているというのが、最終回前らしくてワクワクさせられますね。

でも、もう終わり…良いドラマほど、最終回が来るのが早く感じるもんなんですよねぇ。

 

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