95(キュウゴー) 1話 感想|「昔のこと」では片付けられない。

 

 

今期の春ドラマの中で楽しみにしていた作品の1つ。

深夜帯のドラマなのに「テレビ東京開局60周年連続ドラマ」と銘打っていた事、

テレビ東京で1時間枠なのはここ「ドラマプレミア23」と金曜8時しかないし、

後で調べたら、金曜8時の方でも同じような名前がつけられていたけど)

髙橋海人さん、中川大志さん、松本穂香さん、細田佳央太さんなど

全体的に知名度の高い、プライム帯の放送でもおかしくなさそうな役者さんを揃えている事から

かなり力の入った作品になるかもしれない…と、視聴前から期待しておりました。

 

「開局60周年〜」でいつもより予算がしっかり押さえられているのか、

1995年の高校時代と、それから29年経った現在の世界の主人公を

同じ方が演じられるという事もなく。←おっと、何かのドラマの話題は…(苦笑)

ちゃんと時の流れを感じさせるキャスティングになっていて、そこもまた一安心。

高校生集団にスポットがあたるので、若さ故にガヤついた騒がしい雰囲気にならないかと

少し心配な部分もありましたが、いざ視聴してみたらその心配も払拭され、

今期の掘り出し物になりそうな可能性を感じさせる初回でした。

 

本作では「95」というタイトルだけあって、1995年の渋谷を軸に物語が展開されて行きます。

ノストラダムスの大予言、ルーズソックス、テレホンカード…

出てくる物1個1個懐かしめるんですが、

話が進んで行くごとに、どうも「昔の出来事」では片付けられない、

自分事のように置き換える感覚でつい見てしまうのです。

 

中でも刺さったのが、地下鉄サリン事件が起こった日の学校でのシーン。

クラスではその話題で持ちきりになって、急に家族の事が心配になって

公衆電話のある場所に行こうとしたら既に行列が出来ていて、

電話している最中は後ろでずっとザワザワした声が聞こえる…という

一連の光景が何だか異様で。

その異様さが、私にとっては13年前の震災の時と重なってしまったんですよね。

当時は…日常的に放送されていたバラエティや音楽番組が一気に報道番組に様変わりして、

CMは某公益社団法人のものだらけに。

苦情が来て今は廃止になった「え〜◯〜♪」の音楽を毎日耳にして

ちょっと気が狂いそうになった時もあったし、

報道番組の裏で頻りに流れていたピーー…(←分かるかしら…)の放送音は今でも覚えていて。

日本ってこの先どうなっちゃうんだろうと、漠然とした不安を抱えながら

過ごしていたっけなぁというのを思い出しました。

 

翔太郎(中川大志)が「1月にでっかい地震が来て(中略)

戦争か〜ウイルス?さすがにそうなったら笑っちゃうよな」と

言っていましたが、信じられない事に、本当にその通りになっているんですよね。

でも…世界はまだ終わっていないし、何とか生き延びている。

規模は違えど、人々の不安を襲う出来事が形を変えてやって来るのは

昭和も平成も令和も同じな訳で、ずっとループしている。

だから…上手くまとめられませんが、この物語を最後まで見届けるべきなんだと、

向き合うべきなんだと、そんな気持ちにさせられます。

 

秋久(髙橋海人)はよく走りますね。

日本の、世界の「終わりのその先」を、自分がどうなってしまうのかを

早く知りたくて追い求めているようにも映って、ここも印象に残ったポイントでした。

髙橋海人さんは「だが、情熱はある。」でもそうでしたが、

良い意味でのちょっとした雑さがあると言うか、

人間臭さの中にじっとりとした情熱を宿している役を演じさせたらピカイチだと思ってます。

光が消えた目の演技も素敵。

普段ボソボソっと喋っているから、何か発言しようとする時に

「俺は!!」って急に大声出して、ボリュームの調整が不器用になる所なんかも、

陰キャの特徴を上手く捉えられていて自然なんですよねぇ。

 

お話自体は、後から冷静に考えればそんなに進んでおらず、

まだまだ序の口といった感じなので掴めない部分もあるんですが、

映画っぽい映像美も相まって、引き込まれるように見てしまったのは確かです。

1995年のヒット曲も、毎回違うものが流れるんでしょうかね。

ただ懐かしめるだけでなく、秋久のその時の心境を投影しているかのような

選曲センスとタイミングも絶妙だと思います。

 

とにかく、今後の展開が気になります。

月10はまだ始まっていませんが、私の読み通り(やった!)、

月曜のドラマの中では一番良さげかもしれません。

 

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