3000万 7話 感想|ソラたちによる最後の悪あがき

 

 

前回で流れた7話の予告で、

義光(青木崇高)が奥島(野添義弘)に思いっきりビンタされるシーン。

家族ぐるみの付き合いだった2人なのに、一体何を言ったらあんな事になってしまうんだ?

と気になっていた訳ですが…

まぁ〜そらそうだよ…と言いたくなる発言でしたね。

奥島さんとの関係もあるから、今回の事は見逃してもらえるんじゃないかとか、

自分はソラ(森田想)から大金を盗んだだけなのと、

祐子(安達祐実)のように闇バイトに直接関わってはいないから

刑務所行きは免れるんじゃないかとか。

何度も言うし思うけど、どこまでも楽観主義ですよね(苦笑)

 

…でも、野崎(愛希れいか)の誘導があっても「祐子がやりました」とは頑なにこぼさず、

責任転嫁しなかった所はちょっと見直しはしました。

こうすると決めたら、意外と頑固な人らしい。

自分では知らない事が多過ぎるから答えられなかったと言えば、それまでなんですがw

 

一方で…祐子ですよ。

闇バイト(強盗幇助)も殺人も虚偽罪も公務執行妨害も…

いろんな悪事を働いてきた張本人こそ罪を認めなければならないんですけど、

罪を認めているからなおさら、逃げたいと思ってしまうんでしょうね。

「間違いを消したいのに、やり方が分からない。お母さんには分かる?」

純一(味元耀大)のこの何気ない言葉に、うっ…となりました。

自分が闇バイトに関わっていた記録を消したいから、ソラの作戦にも乗る。

彼女もまた"元の生活"に戻ろうと必死で、模索している最中。

キッパリ見切りをつけて自首する事が、純一のためになると思うんですが…

まだそこには気づけていないんですね。

 

劇中の「夢の中へ」も、聞いていると虚しくなります。

本作の選曲って本当に絶妙で、画面の中では今にも胸が苦しくなってしまいそうな

出来事が繰り広げられている、状況が描かれているのに対して、

その時に流れている曲は良い意味で、なんでこのタイミングで??と思えるくらい

場面と全く釣り合っていなくて。

だからこそ、ポジティブだとか、希望を見出すような歌詞を聞いていて、

どうして道を踏み外してしまったんだ…という祐子や義光を残念がる感情がより増して、

物語にグッと惹きつけられてしまうんですよね。

今回では、特に「♪はいつくばって はいつくばって いったい何を探しているのか」

「♪まだまだ探す気ですか 夢の中へ夢の中へ 行ってみたいと思いませんか」が、

祐子に坂本、ソラによる悪あがきや葛藤とリンクしているように聞こえました…。

 

次回でいよいよ…いや、やっと?最終回。

父が帰ってきて、これで元通りだと喜んでいる純一にとってはかなり辛いですが。

2人(特に祐子)には数々の罪を償ってもらうのはもちろん、

闇バイトを扱った以上は、「バレなきゃ影で何やっても良い」世の中になりつつある現状を

しっかり否定した結末であって欲しいです。

 

 

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