ザ・トラベルナース(2024) 1話 感想|曲者ナイチンゲール・コンビ、再び。

 

 

2年ぶりの続編。…という事で、まずはシーズン1の最終回の終盤から。

「あれから2年」の体で、おさらいを兼ねつつ物語を始めたのが大きいんでしょうけれども、

凄いですね…放送開始たった5分程度で、

歩(岡田将生)と静(中井貴一)の関係性を描き切っちゃいましたよ。

2人のやりとりが好きで待ち望んでいた視聴者からしたら、初っ端から見せてくれた事で

「そうそうこれこれ!」と気持ちが高まって、本作への期待と視聴意欲が湧きやすくなりますし、

シーズン2から初めて見る視聴者にも、2人がどんな人柄なのかが分かりやすくて

すんなり入り込めたのではないでしょうか。

 

その後は、医療ドラマの初回の王道である

外で倒れた患者を応急処置するという展開を挟みながら、

新院長と医療界の変化、前作でもお馴染みのナースたち+新キャラをスルッとテンポ良く紹介。

「ドクターX」の脚本を長年担当されてきた中園ミホさんは

やはり書き慣れていらっしゃるなぁという感じで、

どこを膨らませてどこを引っ張り過ぎないかの匙加減がしっかりしていて、

1話内の構成にまとまりがあるんですよね。

 

私自身は…シーズン1はどんな内容だったかはもうぼんやり程度ですが、

菜々緒さんや安達祐実さんが出演されていた事は覚えていて

菜々緒さん、金曜日に出世しちゃいましたねぇ)、

顔ぶれを見るたびに、そう言えばこのメンバーもいたなぁと思い出しながら見ておりました。

放送後に相関図をチェックしたら、大田黒(内藤剛志)は初回ゲストって訳でもないんですね。

てっきり、テレ朝ドラマあるあるの、シリーズもので縁ある方が

他のドラマにサプライズ出演という形かと思ってましたので…

まぁ、捜査しそうには到底見えない、珍しく横柄な役だったので納得。

 

もう1人の重要な新キャラである新院長の薬師丸(山崎育三郎)は、

自分の理想とする医療改革のためなら躊躇せず人を切り捨てるヒール役のようですが。

恐らくここも王道で、プライドは高けれど、手段が違うだけで歩や静と目指す所は一緒で、

何度も対峙していくうちに静に根性を叩き直されて

最終的に人徳のある院長になっていくのではないかな?という気もします。

初回はシーズン1のおさらいが多くを占めていただけに、2の方向性に注目ですね。

 

静の「かのナイチンゲールは〜」発言も、ささやかで怖い広島弁も、

言葉が流暢な時は嘘をついているという鉄板要素も、何もかも懐かしかったです。

歩も相変わらずへそ曲がりな人ではありますが、

再び静と狭い寝床で寝る事になった終盤のシーンでの、

静の眠る姿を見た時の内心嬉しそうな表情にはほっこりさせられました。

本当は大好きなんですよね(笑)

 

緊急の患者が来たという連絡があった時の2人のシンクロ具合、

アイコンタクトのスムーズな流れはプロフェッショナル感が漂っていて、

普段は喧嘩しているけれど、仕事となるとプライベートとはきっちり切り分けて

息が合う2人が好きでシーズン1も見ていたんだよなぁ…という事も思い出しました。

(シーズン1の、看護師としての二者二様の頼もしさが滲み出ている

ポスタービジュアルも気に入っていたので、

本作もあえてTOPのものではなく、↑上の画像にしたのです♪)

 

安定して楽しめるドラマ、始まりましたね。

最後に余談で…「おむすび屋」なのはたまたまじゃないですよね?(笑)

 

 

↓シーズン1の最終回の感想はこちら↓

 

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