緊急取調室(2019) 5話 感想|「平凡」の鎧を纏った姑の狂気

 

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前回はどストレートに、役者自身の持つ強みからなる狂気さを見せてきましたが、

今回は同じ「狂気」でも、嚙み締める程にその行為にゾッとする…といった

平凡を装う姑とその息子夫婦のお話でした。

 

事件は結果的に、姑による嫁への殺人未遂だった訳ですが、

思わずカボチャを鈍器にして殴ってしまったのも無理はありません。

嫁は良い学校を出て弁護士になったからって、高い地位にいる主婦気取り。

教育のない姑や夫にマウントをとっては優越感に浸る。

それがある日、喧嘩して嫁が倒れたのを見て、今なら私の方が…と思ったんでしょう。

 

けれども、終盤が怖かったなぁ。

散々嫁に指摘した「取り繕った笑顔」を自分もしてしまっている…

結局嫁も姑も相手を罵る「似た者同士」だったという皮肉がね。

それに、証拠隠滅の自覚もなく、有機カボチャで勿体ないからスープにしたと

淡々と語っている所も正気の沙汰ではなかったわ。

姑は自分が平凡な専業主婦だと思い込んでいるけど、

端から見たら異常に見える事もあるんだよ…な「世間とのズレ」を提示した結末でした。

平凡って何だって話ですよね。

 

内容としては、さっき書いたカボチャの鈍器といい、嫁姑問題といい、

多少想定内な展開ではありましたが、

嫁が生きていたのはちょっと意外だったかな?

カボチャで人は死なないという事が分かりました…

でも、包丁と一緒で近くに置いといたら危ないという事も分かりました(笑)

 

嫁は高級主婦気取り。姑はそんな嫁に憎しみでいっぱい。

夫は自分が優秀な息子に見られたいからって、不倫の件はなすりつけ。

今回の事件で三人の関係が明らかになりましたが、

いずれにせよいつかは崩壊する運命にあったでしょうね。

 

 

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