緊急取調室(2019) 6話 感想|本来なら家庭内事故で済んだはずが…

 

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歪んだ使命感が引き起こした事件でした。

脚本家は4話もそうですが、「限界団地」の香坂さんらしく。

それを知った途端、ああ、分かるわ…

どこかズレた人物を作るのはお得意なんだなぁ…と思えましたね。

 

不倫相手の男性にわざわざ会いに行くとか、

子供が事件の犯人にならないように自分がやった事にして偽装しようだとか、

言動が突飛過ぎるものですが、それを倉科カナさんが演じられるとなると

妙に説得力がありました。

でも、凛ちゃんの件は変に工作しなければ、何か踏んで起きる事故もあるんだね、

いたずらは思いもよらぬ方向に行く事もあるから気をつけようね…という

啓発で終わったと思いますよね。

まだ保育園生で知らない事ばかりなんですから、捻じ曲げて隠すよりかは

「先生」として、次はそうならないようにと

起こった事実を凛ちゃんに伝えるべきでした…幼い子にとっては酷ですが。

ややこしくしちゃった感じです。

 

で、先程書いた「言動が突飛」に関してですが、

事件を起こした理由は明かされたものの、柴田(倉科カナ)がなぜそんな言動するに

至ったのかまでの"バックグラウンド"の描写がほぼない印象で、

ただの「ちょっとおかしい人」止まりになっていたのが惜しかったですかね。

 

中盤で真壁(天海祐希)に「保育士は子供と遊んでれば良いだけの職業…

そう思っている人が未だに多いんです」と嫉ましく言う台詞も

個人的には意味深だなぁと思っていたので、今の彼女が出来るまでに

何があったのかと勝手にあれこれ想像してしまいました。

失った愛娘に似ていて同じくらい愛していたのかとか、

姉か妹が亡くなってて、両親が凛の両親の状況にそっくりで同じく児童放棄を受けてたとか、

自分が赤ちゃんを産める体質じゃないから、その代わり園児を全力で愛そうだとか…

まぁ想像なんですけどね。それくらいの肉付けがされていると、

多分、不倫相手の家に突撃する行動にも感情移入は出来たんじゃないかと思いました。

倉科さんなら、複雑な役どころも見事に演じられる力量は備わってますし。

 

かぼちゃの次はそろばんが凶器…

身近なものがという恐ろしさもありましたが、

一番ホラーだったのは、みんな大好きウサっちの着ぐるみが燃えていた所かなぁ。

 

 

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