放送する前からSNSではかるたツイートをするなどして、
トンチキドラマの匂いをプンプン漂わせてた本作。
確かにトンチキでした。トンチキに全振りしてた感じでした。
…だからこそ、見てて目と耳が疲れました(苦笑)
録画されている方は、体が万全な状態で見始めたほうが良いのかも。
ポーンポーンよく鳴るSE。会話の応酬とカメラワークの切り替えの早さ。
プロレスネタ…じゃなくて、アイドルネタの挟み方の頻繁さ。
その世代じゃないと分からないマニアックなネタ。シリアスな場面でもとにかく噛ませる。
監督は木村ひさしさんだからか、香川照之さんと岸井ゆきのさんのキャラも含めて
「99.9」をベースにした感じ。むしろ、それ以上に遊びまくってる。
そうだった。本編を演出でギッチギチにするこの手法が苦手だったんだ…と
しみじみ思わされた作品でした(汗)まぁここは好みが分かれる所なんでしょうがね。
苦手な演出だったとしても、「99.9」の第2シーズンは
「弁護士vs裁判官」が話の軸になってたから見応えはあったのですが、
本作に関してはその見応えも特にないんです。
事件捜査の過程、ちゃんと見せる気あるのかなぁ…?そう思っちゃいました。
こう言うのも、小ネタでいっぱいいっぱいにしてるからなのかもしれませんが、
人質がいる場所を特定するまで、開始から約1時間半もの時間を使用。
で、それが分かった途端、実行犯も名簿を読んでるシーンだけであっさり判明。
最終的に真犯人が誰かという展開になるのですが、
その誰かを怪しんで手がかりを辿る訳でもなく、次の場面でもう呼び出ししちゃった。
キャストを見れば分かりやすいとはいえ…演出と脚本のバランスを整理すれば、
ミスリードも使ってもっと巧みに謎を積み重ねられたんじゃないかという気がします。
とにかく、予告を見てちょっと楽しそうだと感じられた分、
想像してたのと違ったな〜といった印象でした。
手がかりを探すシーン。未成年だとしっかり処罰されない被害者遺族の苦しみ。
これらは比較的冷静に描かれていて悪くはなかったので、
次回の第2夜では個性の強い演出をもう少し抑えられてると良いですよね…。
明日もこのボリュームだと思うとしんどくなりますが、
イキイキしてて可愛い表情を見せる西島秀俊さんの為に見ます!!(笑)
監督の狙いに合わせてキャラクターを馴染ませられる方なんだという
新たな収穫はありましたし。
↓次回の感想はこちら↓