スキャンダル専門弁護士QUEEN 3話 感想|悪くはないんだけどねぇ

 

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うーーん…視聴後のこのモヤモヤ感。

面白いか面白くないかって聞かれたら、多分「面白い」って答えるだろうし、

映像は綺麗で役者は弾けまくってて…で、見た目はある程度完成されてはいるんです。

問題は中身。例えるなら、装飾や見出しを入れすぎて、

何を一番アピールしたいのか分かりづらいポスターみたいになってる状態。

 

そもそも、「危機管理専門」と言いながら、青山リナの告白映像は阻止出来ていないし、

犯人探しするようになるしで、「スピンドクター」だからこそ出来るという必然性が

全く感じられないのが気になるんです。

裏で動いてスキャンダル騒動が広がる前に阻止し、世間の目からクライアントを守る…

これが描かれて初めて"天才的な"主人公になる訳ですし、

もっとプロフェッショナルな行動をしている所を見たい…ただ、それだけなんですよ。

人気スポーツ選手だと言うのに、警察が全く絡んでこないのも気になりました。

 

あとは、前回の感想にも同じような事を書きましたが、

とにかく要素を詰め込み過ぎ。

要は「一人の女性の苦悩」を描く話だったわけでしょう。

それなのに、婚約相手と青山との三角関係とか、枕営業とか、薬を飲んでいただとか…

二転三転とした展開にしたいんでしょうが、1時間で上手くまとまってないんです。

女性の真相を終盤で一気に披露して、肝心の犯人は誰だったのかは台詞でやんわりと解決。

駆け足だったため、「あ、そんな話にしたかったの?」「結局犯人は誰だったんだっけ?」と

頭がこんがらがったままでした…。

(犯人の件は、誰かに教えてもらって初めて理解出来るくらい(汗))

 

唯一良かった部分としては、1話のアイドルを彷彿とさせる

「自分を犠牲にする生き方はもうやめたい」という女性の心情を描き切った所ですかね。

(その分、苦しそうな様子を匂わせる描写を増やしても良かったとは思いますが…)

前回では「セクハラ」「パワハラ」が取り上げられたのにもかかわらず、

「ハラスメントは悪い事だ」とメッセージとして示さないまま

「自分らしく生きよう」な良い感じの話にまとまったのに疑問を持ったので…

こはちょっと持ち直したかな?と思いたいです。

 

それにしても、SNSで拡散させて、テレビやネットで騒ぎを起こして、

誰かを利用して世論を操る…

などの流れにも若干既視感が出てしまってますね。行動にもう一捻り欲しい。

 

会話劇ややり取りは面白いから、いっその事「ハロー張りネズミ」風に、

愉快な弁護士たち(あるいは探偵として)が各ゲストの抱える問題を豪快に解決する

ドラマに仕立てた方が、個性が活きたんじゃないですかね。

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

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↓前回の感想はこちら↓

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