仮面同窓会 最終回 感想|二重人格の設定、どこ行った?

 

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まぁ、この枠は最終回で粗く畳み掛ける事が多いので、

その点は覚悟しながら見てましたが…これだけは言わせてくださいな。

洋輔(溝端淳平)の二重人格の設定、どこ行った!!

今回だけ見ると、安岡(永井大)が彼の二重人格を

操っているかのように見えました(笑)

心療内科で徐々に回復したと捉えれば良いのかしら。

 

事件の概要が兄による復讐心から始まったのが分かったため、

あらかじめ、内容がどうなるかは予想はついてましたが、

所謂 弁護士モノ、加害者家族モノでよく見かける「罪を償う事が大切」などの

若干ありきたりなオチでまとまってしまったのも、ちょっと残念。

洋輔に好意を寄せていた美郷(瀧本美織)が目を覚まして攻撃しない件りも

「やっぱり」という感じではありました。

 

結局、喜一(佐野岳)も、途中まで美郷と同じくらい大事に想われていたであろう

八真人(廣瀬智紀)も、どうなったかは語られないまま、

洋輔と美郷が20年後も今の関係でいられますように…という二人だけの未来の兆しを

匂わせるエンドで。

せめてラストシーンで、洋輔がニヤッと笑ってみせるなどの意味深な余韻を

残してみせたら良かったのに…とは思いますが、

まぁ、最終回での感想はここまでにしましょう。

 

あまり事前情報のないまま本作を見始めたので、2話以降は、

樫村(渡辺裕之)の遺体放棄によって人生が狂わされる4人の心情を描く

心理サスペンスになるんじゃないか?と考えていた時もありましたが。

話を重ねて行くごとに本格的なミステリーとなり、予想は良い意味で裏切られ、

ED映像のからくりも含めて、次々と現れる謎が今の事件とどう関係しているのか?と

考察する楽しさを与えてくれるドラマだったと思っています。

 

また、少々風呂敷を畳み切れていない点は勿体なかったですが、

久しぶりに拝見した溝端淳平さんの怪演と、瀧本美織さんの美しい魔性の女っぷりを

堪能出来たのも、最後まで見てきて良かったと感じられる収穫の一つ。

ED映像もPVかと思わせるクオリティで、

OP映像で流れる劇伴には自然とワクワクさせられていました。

 

この枠に相応しいような、緊張感のあるホラーなドラマが

再び現れる事をお待ちしています。

 

 

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