連ドラの頃よりも楽しめました。
体育会系の矢代(波瑠)と魔女の鳴海(鈴木京香)の凸凹コンビは大好きなのですが、
文書じゃなくて文字やん?っていう事件が多かったり、
古賀(沢村一樹)との対立ばかりで6係の面々を活かしきれてなかったりと
当時は色々複雑な気持ちで見ていましたからねぇ…。
2時間スペシャルの方が事件の過程も練りやすいのかも。まぁ原作がありますが。
「品字様」という今までの活字要素も取り入れつつ、
文書捜査官らしく、企業の内部文書が重要な手掛かりとなっているような
描写がされていたのも良かったです。
草加(遠藤憲一)は矢代&鳴海に協力する第三者として以前よりも活躍してましたし、
財津(高田純次)もピンポイントに出番があった気がします。
勿論、展開自体も、模倣犯の行為から香取という女性の存在が明らかになって、
そこと繋がるんだ!といった面白さがありました。
…岡部(工藤阿須加)のポッと出はちょっと謎でしたけど(笑)
事件を起こした犯人の動機に関しては、過労で事故死した香取を想いやれなかった
後悔と絶望感から始まった復讐劇、という事で…。
一人の社員に何でも背負わせるブラック企業の下で働いていて、きつく怒鳴られて、
長時間労働させられて精神的に弱っていく姿は、ドラマでもニュースでも関係なく
何度見たって(聞いたって)辛いものです。
そんな彼女の悲しみを死後になってから初めて実感する。
もう亡くなってるから"たられば"しか言えませんし、怒りをどこにぶつけて良いか
頭がこんがらがってしまう…分かります。分かりますよ。
だからこそ、その「後悔」が全身から伝わってくるような犯人の魂の叫びには、
思わずジワッと目頭が熱くなりました…。
あのシーンは、演技の上手い役者さんじゃないと成立しませんよね。素晴らしかった。
主題歌の「知らないんでしょ?」が、当時の彼女の想いに気付けなかった犯人の心情と
リンクしているように感じられたのも粋だったなぁ。
そして、国木田(谷原章介)の矢代への「ともちゃん」呼び、溺愛っぷりの可愛らしいこと!
それを見てちょっとヤキモチ焼いてる風な鳴海との三角関係も良い(笑)
ゲストのみとは言わず、京都から6係に引っ越して
レギュラーになりましょうよ〜♪
っていうか、テレ朝の刑事モノって京都好きですよね。スタッフの好み?