刑事ゼロ 総括|高視聴率も納得の安定した作りだった

 

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放送時間の都合上、結局初回しかリアタイ出来なかったけど…(笑)

全体的に事件の構造もよく練られていて、最後まで面白く見られました。

たまに犯人が凄〜く分かりやすい回があっても(尾上さんとかネット会社の女性とか)、

やっぱり、コンビの掛け合いが楽しい、

室内でのわちゃわちゃが楽しいっていうのは大きい。

事件の真相自体はそこまで複雑ではないし、キャラクター設定も回によってブレがなく、

安定した作りになっていたと思います。

視聴率が高い作品がポンポン生み出されるのも頷ける。テレ朝はそういう所が上手い。

 

時矢(沢村一樹)が記憶喪失になったもう1つの理由は、

「刑事の罪」だと言われたのがショックだったから。

え?その抽象的な言葉だけで?とは思いましたが、刑事としての経験を積めば積むほど

やるせない事件に遭遇したり、罪を犯した人をしっかり罰せられない形で終了したり…

と、そういう苦い事件に携わる事も増えてくるわけで。

多分、図星を突かれたんじゃないかなぁ。

 

その過去を思い出して、自身の分岐点である1つの事件に終止符を打ちたい!という

想いが強くなった時矢が、同じ「辛い過去を抱えた者同士」である犯人に

心に刻むしかないんだと訴えかけるシーンは良かったです。

殺される役とか捕まりそうな役とかはやられてたけど、あの方がとうとう黒幕役まで

やられるとは…と、ちょっと意外にも思えたり。

相方の件もあったけど、俳優業で無事に仕事して行けそうですね。

 

強いて言うなら、公式サイトにある「五感が研ぎ澄まされた"生まれたての刑事"」感が

回を重ねるごとにあまり感じられなかったのが惜しいかな。

ただの「記憶力の優れた刑事」に留まってしまった印象。

耳が遠くまで聞こえるとか、同じ匂いだと判明して事件の謎が一歩リードするとか、

もっと感覚的に鋭い部分も見てみたかった。

 

まぁでも、木8枠初見の私でも楽しめた作品でした。

一応まだ記憶喪失状態の設定にして終了…という事は、またいつか続編があるでしょうね。

第2シーズンの主題歌もイエモンが良いなぁ。ちょっと哀愁漂う感じが好きだった。

 

 

↓初回の感想はこちら↓

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