
それなりに面白かったと思います。
公式がうたう「現代ミステリーの教科書」と言うだけあって、
遺言書の真相、犬神家に次々と起こる呪い、三姉妹の抱える過去、犯人のミスリードと、
それぞれのシナリオの流れは分かりやすく、
基本を押さえる所は押さえるといった物語に仕上がっていました。
あまりミステリー作品の視聴経験がない私でも、すんなりと理解出来ましたね。
ただ、要所を丁寧に作り過ぎた分、淡々とした話になってしまった感じは
否めませんでした。生首や大怪我の顔といったホラーな作り込みは良かったのですが…
主人公の存在が薄く、捜査して何かに気づいてからのシーンが
全て後回しになっていたのが原因ですかね?
見事に「出来事の描写」と「主人公の解説(残り45分間くらい)」が
前後で分離されていたので、前者の方にもっと主人公を犬神家の争いに介入させた方が
作品がより引き締まったのかもしれません。
あと、謎な部分と言えば…青沼静馬の事を、三姉妹がなぜ「家宝」と言うまで
貴重な子として取り上げようとしていたのかも、ちょっと良く分からないままでした。
そして個人的には、松子(黒木瞳)が静馬を包丁で刺すシーンは、
狂気じみた演技で見たかったかなぁ…?とも思います。
例えば、返り血浴びて薄ら笑いしているとか。嗚咽しているとか。
多分一番の見せ所でしょうし、もう少し迫力が欲しかったですね。
主人公の見た目の方は…不潔不潔と言われてる割には
髪が綺麗なのが気になりました(笑)
女子みたいに可愛く整ってるんですもん。ボサボサの髪型はNGだったのかしら?
色々言いましたが、今まで「逆さ足とスケキヨの作品」という
うっすらと認識していたような状態だったので、平成最後と銘打って
リメイクとして本作が見られたのは、とても良い機会だったかなぁと思います。
ここ最近は「大誘拐」「手紙」と、リメイク作品が多い印象ですが、
今後もどんどん、そういった作品は見てみたいです。
(来年は「白い巨塔」が控えてますね。)
初めての視聴者に知ってもらう為には、若手俳優や人気事務所のアイドルを
キャスティングに起用するのは個人的にはアリじゃないかと。
(うちにはBSアンテナがないので)以前父に会社で録画してもらった
「悪魔が来りて笛を吹く」も年内に見てみる予定です。評判が良かったみたいですし。
面白かったら&書く余裕があったら感想書きます♪
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