anone 10話 感想と総括

 

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※これは当ブログ「りんころのひとりごと。」を立ち上げる前に、

PCのメモソフトで作成していた記事に手を加えた物です。(念のためご報告…←テンプレ

 

うん、良かった。

 

偽札作りでいつ逮捕されてしまうのかヒヤヒヤしながら、

偽りの家族関係を築き上げてきた人々。
お金、家族、親子、記憶…今までは全て「偽り」で出来た物語だった。
だけど年月が過ぎ、彦星と再会してハリカたちが釈放され、

亜乃音や持本、青羽と再び家族になれた。
しがらみから解き放たれて、「本当」の繋がりが生まれた。

 

待っててくれる人がいる。
「おかえり」と言ってくれる人がいる。
そう思えるから…あえて一人で頑張ってみる事を選んだハリカ。
とても素敵な選択をしたね。

 

終盤で再びみかん鍋を囲う姿や、流れ星を探す姿。
持本がセミパジャマの幽霊で出てきたのはちょっと笑ったけど…
こういう形で青羽の心に宿るんだと思うと、何だかホッとする。安心する。
最後は幸せなハリカたちで終わってくれて良かったです。

 

冬ドラマで引き込まれた作品の一つ。
独特な雰囲気に、勧善懲悪とかいうスカッとする話では全然なかったため、

好き嫌いが分かれ。
水10枠にしては、視聴率はかなり低い事にはなってしまいましたが…
坂元裕二さんが誠意を込めた一旦最後の脚本。
私は好きでしたし、世界観を堪能させて頂きました。
これでしばらく坂元さんのドラマが見られなくなると思うと寂しい!

 

 

総括

 

多少複雑だったり、話が広がりすぎな所もあったけど、

引き込まれる作品だったのには間違いなかった。

 

お金や同じような境遇の人々と出会う事で「真実の愛」を見つける物語。
まるで映画みたいな独特な雰囲気。
登場人物の心情や動きをじっくり見るドラマだから、

近年よくある「1話完結型」や作りがハッキリしている「勧善懲悪型」ではない故、

視聴率は悪かったけど…私は好きでした。
そして、打ち切りにならなくて良かったです。

 

役者陣の演技もとにかく魅了させられた。
すずちゃんのボーイッシュな姿がすごく印象的で、こんなに味が出せる人なのだと。
あとは、瑛太演じる中世古の死んだような目と、空気を一気に冷たくさせる存在感。
阿部サダヲさん、田中裕子さん、小林聡美さんと…

作品の雰囲気にキャラクターとしてすぐ馴染む安定感も「役者だなぁ」って。

 

物語の方も、またいろんな人たちに巡り会えて良かった。
それぞれが辛い過去を抱えていたので、

このまま悲しい方向で終わらずに幸せになって終わって欲しいと思ってたからね。

 

作風が十分に表現された、良い作品でした。

 

 

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