トレース〜科捜研の男〜 4話 感想|「真実のカケラ」流行らせたいの?

 

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あれ?前回で少し面白くなったと思ったんですが…

また「虎丸の昭和臭い刑事ドラマ」と「ノンナの新人奮闘物語」の入れ過ぎで

主人公の魅力を薄めてしまった気がします。

 

真野(錦戸亮)は「自分勝手」「周りに迷惑をかける」と言われまくってる

キャラクターなんですが、周りが濃くてどうも説得力がありません。

勘を頼りに動いたり、急に怒鳴ったり、自分の主観を押し通したり…

そっちの方がよっぽど人に迷惑かけてると思うんですけど。

(ってか虎丸さん。捜査会議のシーンで役割分担もせずに

「全員で片っ端からこいつを洗い出せ!」で全員一気に捜査させるの、

凄い無計画じゃない?w)

終いには、「真実を勝手に調べるなよ!」と真野が不憫な事を言われる始末。

科捜研が科捜研の仕事を全うして何が悪いのだ!(笑)

って感じですね。いや、だって…人より冷静に分析出来てるし、真面目じゃん?

 

事件の結末は、兄が弟のためにお金を返そうと、頑張って仕事して…という

「兄弟愛」の感動エピソードだったのですが…うーん、私は特に泣けませんでした。

感動させようとする気が漂う劇伴が原因なのもあるんですけど、

結末に向かうまでの過程に雑味が多過ぎた事。

これがかなりの痛手。

 

4話になっても相変わらず「主観で考えるな!」といつもの喧嘩が始まる真野と虎丸。

スローモーション→真野がノンナに手を差し伸べるシーンで一応月9要素を入れる演出。

特に出す必要もないような極端な怒りの感情表現。ど突き。

ハラハラさせる部分やラブを思わせるシーンを入れとけば

視聴者が(いろんな意味で)満足してくれるだろうという考えが目に見えます。

なぜ、どストレートに科捜研の仕事で内容を魅せようとしないのでしょう。

余計な所がいくつもあるから、物語にのめり込めもしませんし、

肝心の調査描写も「あ、何かやってんだな〜」と

ふわふわした気持ちのままで終わってしまいます…。

 

あと、これは個人的に思った事なんですが、

最初からナイフや引き出しなどから指紋が誰かを調べれば、

兄が自殺したのだとすぐ判明出来たんじゃないかな?と。

(あの部屋の荒れ具合だと、そこに行き着かないのは分かる気もしますけど…)

血痕の特定ばかりに注目して、ナイフの持ち手とか引き出しの開け口とかには

目もくれないんですかね。警察って。

ちょっと回りくどい感じがしました。あ、だから、余計な部分を付け足したの?

 

いずれにせよ、全体の構成を整理して欲しいです。

じゃないと、せっかく頑張って作られた結末が勿体ないですよ…。

 

そして、「真実のカケラ」「真実のカケラ」言い過ぎね(笑)

多分4回くらいは言ってたと思う。

 

 

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