おじさんはカワイイものがお好き。 5話(最終回) 感想|人は推しと誰かの力で生きている

 

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良い最終回だったわ…。

この手の話だと大団円の結末は予め読めはするものの、

それでも、その予想を凌駕するほどの爽快感と、幸せに満ち足りた感じが本作にはあったなぁ。

 

全5話の短い話数でも過不足なくきっちり完結出来たのって、

恐らくメインの登場人物が4人という、限定的な人数に絞ったのが大きいんでしょうね。

サラリーマンと、同僚と、取引先の相手と、親戚という関係性も効いていて、

小路さん(眞島秀和)の家に住む真純くん(藤原大祐)がある日

鳴戸くん(桐山漣)かケンタくん(今井翼)のどちらかにばったり会うのも、

あまりご都合主義を感じさせない設定でしたし。

それに、この人がまさかあの人と仲良くなるとは!とか、

実はこんな一面を持っていたのか!とか、

多過ぎずかと言って少な過ぎず…という絶妙なバランスで、

人と関わっていく事による"新たな発見"や"可能性"を

様々なパターンで見せてくれた面白さもありました。

 

小路さんもケンタくんも口を揃えて「良い歳したおじさんが」と自分の事を言っていたけれど、

歳をとっていくにつれて良くも悪くも周りを窺うようになって、

無意識のうちにその言葉が自分の行動を阻む足枷になってしまうんだろうなぁ…

というのを垣間見たようで。

だから、公園で人目を気にせず「好きです!」と言って握手するシーンには

思わず嬉しくて泣けちゃったんですよねぇ。

前から子供達がはしゃいで通り過ぎる姿も映したのが、個人的にはグッと来る演出で、

この時だけでもありのままに生きていた少年の心を取り戻せたかな…

というのを想像させられて、仲直り出来た2人についつい感情移入してしまってました。

 

人は一人で十分だと思い込んでいても、案外そうは行かず、

自分の背中を押してくれる人、"好き"を一緒に分かち合ってくれる人がいる事で

初めて生きて行く価値を見出す。

そして、その"好き"が共通していると、二倍楽しい。

 

あくまでも「推しを愛でるおじさん達の話」なんだけど、

もしかしたら、大切な人と自由に出かけて思い出を作ったり、

自由に会ったりする事が未だ自粛状態になっている、

人恋しい今の状況には刺さる作品だったのかもしれないなぁ…とも思ったり。

 

伝えたいメッセージを決して説教臭くはせず、

深夜らしいユルさとクスッと笑えるコメディの2つでオブラートに包んでお届けした

本作が大好きでした。

パグ太郎にももっと会いたいな。ぜひ、Season2を希望!!

誕生日とか、今度こそご当地キャラショップに行くとか、

まだまだ書けるエピソードはありそう…♪

 

 

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