ノーサイド・ゲーム 9話 感想|一難去ってまた一難…真相が全て繋がる

 

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個人的には今まで、企業パートは必要なのか?と思っていたし、

ラグビーパートと並行して描かなくても…とも思っていたのですが。

なるほど…そう繋がって行くのだなぁという面白さが感じられる回となりました。

 

君嶋(大泉洋)が証拠を突きつけ、滝川(上川隆也)を戦かせるシーンは、

彼が本当に頼もしい姿に映る。

それは、弱小だったチームを育成し続けてきたからであって、

一から戦略をねり続け、決して見放そうとはしなかった結果であって。

その積み重ねがバネとなったから立ち向かう事が出来たんだろうと思うと、

カザマ商事と滝川の不正を暴こうと親身に動く描写は決して無駄ではなかったのだと

ポジティブに受け止められました。

今ではもう、相撲の回し姿でか弱そうな姿を見せていた頃とは全くオーラが違う…と

思わせるのにも説得力のある佇まい。

 

で、滝川が常務の座を降りるハメになった事の発端は、

学生時代にちょっかいを出されていた相手・風間(中村芝翫)に対する復讐心だったと。

しかも、君嶋を左遷させたのは彼ではなく、新常務の脇坂(石川禅)。

滝川がラグビー発展活動に賛同しなかったのは、かつての七尾(真栄田郷敦)と同じように

ラグビーでは食っていけない」を父の体験から痛感したからであって、

辛い目に遭わせまいとする気持ちで接していた事も明らかとなりました。

 

そんな和解の後、終盤で君嶋が「生きていくの、辛いなぁ」と発したシーンは、

どん底に落とされた君嶋の当時の心境と

苦い思い出を抱えながら常務をやってきた滝川の心境を物語っているように感じられて、

主題歌との親和性も含め、今までで一番胸が熱くなる瞬間だったと思います。

ああ、ちゃんと人間ドラマやってるなぁという感動がこみ上げてくる。

 

次回は最終回。プラチナリーグで優勝出来るのか?

脇坂をギャフンと言わせられるのか?が見どころになって来るでしょうね。

最大のスカッと展開、待ってます。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com