冒頭の、心美(原菜乃華)を緊急手術するナイトドクターの面々に対してお礼をする
深澤(岸優太)のシーンだけでも違和感があったんですけど…
うーん、患者の保護者じゃないでしょう?
仮に深澤が研修医か、あるいは親が亡くなってから
献身的に妹を育ててきた兄という設定だったら
今回のドナーに対する知識のなさも分かるんですけど、4年目の医者なんですよね??
そのくらいのキャリアならば、心美のような患者と関わった経験とか、
ドナーが後ろ向きの理由だけではない事は学んでいるはずなのに…
一体どうしたら「心美が死ぬのを待っている奴らがいると思うとゾッとする」
という思考回路になるのか理解出来ませんでした。
私が桜庭(北村匠海)だったら一生許さない案件です。
今回触れられたテーマが「価値観」という事は、
恐らく同じ医者でも、自分の"大切にしているモノ"を失うと知ったら
冷静でいられなくなる人だっている…という多様性を問う話にしたくて
彼のエピソードを作ったのでしょうが、
それにしたって問題提起の仕方が強引過ぎました。
あなただったらドナーについてどう考える?みたいな、
ナイトドクターそれぞれの意見を聞き出すのかと思いきや…
なんか…特定の名前を出しているだけで、
結局、やっている内容はいつもと変わり映えなかったですね。
まぁそもそも、屋上でバーベキューとか、
団結力の高さ()を見せつけるシーンだとか、揉め事とか、
視聴者を引きつけやすい要素を継ぎ接ぎにしている作品に
1つの物事を掘り下げる事を期待しちゃダメなのか。
せめて、今回の深澤の役を、医学に無知で頑固な父親にやらせて、
もちろん心美のポジションも違う子に演じてもらって。
女の子がドナーに登録する事に酷く反対する父親の姿を見て、
深澤自身も「当時は自分もそうだったなぁ…」と思い返し
説得を試みるようにキャラを設定した方が、本作が度々うたう"成長"とやらも
具現化出来たんじゃないかという気がしました。
深澤があの面々の中では一番幼稚なんですよね…。
最初の頃はデイドクターの嘉島(梶原善)もしつこい印象が強かったんですが、
今となっては、彼のような人がいるから、見下されるのも仕方ないのかも…とすら
思えてきています(汗)
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