日曜の夜ぐらいは… 9話 感想|みんな、強くなったねぇ。

 

 

「あ〜でも、私たち喧嘩した事ないですよね」

これ…気になっていたんですよねぇ。

確かに、全く喧嘩もせずず〜っと仲良し!な関係性を長年持続出来るのも

1つの友情の形だとは思うんですけど、

3人で、しかも本作の場合は「不器用で、狭い人間関係の中で生きてきた人」が

集まって出来たグループではあるので、

2対1になったり、言い回しで誤解させてしまったりなどで

些細な衝突が起こらないのが、どうも不思議には感じていたのです。

 

ここまでの流れを踏まえると、敵キャラが周りをかき乱す展開もなければ、

カフェオープンまでの道のりも、ひたすら

「大切な友達と、夢に向かって突き進むのが楽しい!嬉しい!」

というポジティブな感情だけで終わっていく結末が予想出来ます。

ってなると、登場人物それぞれが苦境を乗り越えていく姿を、

わざわざ分かりやすい敵キャラを複数投入しなくとも、

"3人"に絞っても描けたんじゃないかな?とは思ってしまうのでした。

 

例えば…カフェ経営も含めて、みんなで1つの物事を成し遂げる行為って、

実際はそんなに夢物語で終わらない気がするんですね。

おまけに、3人とも超初心者で、本業と両立の日々を送っている。

初めての事だらけで、専門用語や知識を覚えるのに最初は精一杯でしょうし、

度重なる手続きにも追われるでしょうし、

両立を毎日続けていれば、そのうち疲れも溜まってくる訳で…

そういった「新しい事に取り組んでみての紆余曲折」から話を膨らませて、

やがて口論へと発展…でもアリだったのかもしれません。

あるいは、私のただの考え過ぎで終わった(苦笑)、

5話での「距離が遠いがために、サチのように翔子の所に駆けつけられなければ

翔子が落ち込んでいる理由も聞けなかった(知らされなかった)若葉」のエピソードを

とあるきっかけで掘り起こしてみるとか?

 

まぁ何と言うか、3人がお互いに、自分が今まで溜め込んでいたモヤモヤを晒け出して、

本音でぶつかり合って、少し落ち着いてから笑い合う…を経験した事で

絆がより一層強くなる"ターニングポイント"的な話も

見てみたかった気持ちにはさせられました。

もちろん、ギスギスした内容はしんどいですけどね…。

 

とは言え、邦子(和久井映見)が博嗣(尾美としのり)をビンタしたシーンは

見ていてスッキリしましたねぇ。

「あなたみたいな人は、月千円なんてカッコ悪いから、

金が出来たら〜とか考えるけど…出来ないんだから!」

確かに、プライドが高ければ高い人ほど、自分を良く見せようとするのはありがちで…

この発言も説得力抜群(笑)

本当の事を言えば、彼よりももっとゲスなまどか(矢田亜希子)にも

ビンタして欲しいくらいですが、

(改心するかは分からなくとも)ここで1つ蹴りをつけてくれたのは安心しましたし。

あの場から去る時に博嗣の方をあえて見ないようにしていた

邦子と富士子(宮本信子)の少し強ばった表情も、

絶対に振り返らないぞ…振り返った所でどうせ同情するだけなんだから…という

覚悟と芯の強さを感じさせて印象的でした。

 

みね(岡山天音)も随分頼もしくなりましたよねぇ。

「みね禁法」が発令されるのも頷けるほどで(笑)

今回は最終回に向けての"プチ集大成"って感じで、大切な人との出会いで培った

それぞれのたくましさを見た回でもあった気がします。

 

スタンガンの件は…普通に犯行で使用するんじゃなくて、

強い自分であろうとするための"お守り"として買ったんじゃ?と

捉えているんですけど、どうなんでしょうね。

次回予告を見る限りは、このまま順調にオープン出来そうではあるので、

タイトルの通り「日曜の夜ぐらいは…(こんな幸せな終わりが良いよね…)」

と思えるような最終回になる事を期待しております。

 

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