古見さんは、コミュ症です。1話 感想|まっすーが35歳だった事が衝撃

 

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背景をわざとブレさせるカメラワークだったり、心の声を表す世界観だったり、

あ!瑠東さんが演出担当か!と判明した所で

担任役として星くんが出てきたのにはニヤリ。←「浦安鉄筋家族」繋がり

全く事前情報を入れない状態での視聴で、ポスタービジュアルだけで判断したら、

高校生活を淡々と描きつつも「どこからがコミュ症なのか?」という核心に徐々に迫る

考えさせられる系の作品なのかな〜?と想像していたため、

前半のコミカルな雰囲気には意表を突かれたんですが…

最後まで見てみれば、向かう方向性はそこまでズレていないっぽい。

 

池田エライザさんの、何か言いたくても言えない自分に嫌気がさすような、

泣きそうなのを堪えているようにも見える表情も印象的だったんですけど。

何より書き文字が良かったなぁ。

何というか…文字に柔らかさや繊細さがあって、

筆圧が弱い所なんかは、このまま消えて行ってしまうんじゃないかという儚さがあって。

自分の想いをただ書き連ねているだけなのに、詩を読んでいる感覚に陥ってしまいました。

本人の普段の字なのか、役に合わせて作った字なのかは分かりませんが、

少なからずクセは残る訳で、書き文字込みでのキャスティングなのかもしれませんね。

一方で、増田貴久さんの方は結構丸文字!(笑)

下手したら、男女逆では?と思うくらいw

後でwikiで年齢を確認したら、なんと35歳の高校生でして…

元々顔の作りが濃くないからあまり違和感がなかったんでしょうねぇ。

溝端淳平さんもちゃんと高校生に見える。役者さんの憑依力恐るべし…)

 

筆談でのコミュニケーション…後で付け加えるニコちゃんマーク…

書くスペースがなくなるほど筆談で埋め尽くされる黒板…

この一連の流れに甘酸っぱさも覚えてしまいまして。

「甘酸っぱい」はすぐ初恋に結び付けられがちですけど、

2人は恋愛関係には発展しなさそうな気がするし。

黒板に文字を書く行為も含めて"その時にしか作られない"事に対する尊さだってありますよね。

 

そして、古見さん(池田エライザ)が人と話さない理由は

吃音症だからじゃないか?と思ったりもしましたが、

物語が進むにつれて、そういう考えはこのドラマには野暮なのかも…と気づかされました。

ああ、だから"障"じゃなくて"症"にしたのかと。

下駄箱で挨拶した時に「あれ?なんか怒らせちゃった?」って

自分の発言に後になって後悔したり、空回っちゃったり。

今誰かとグループを作れている人はその時たまたま上手くいっただけであって、

実は只野くん(増田貴久)のような気持ちは誰もが常に抱えているんじゃないかと、

そんなメッセージを届けたい作品なんだろうなぁというのが伝わってきた初回でした。

 

そう考えると、片居くん(溝端淳平)も、万場木さん(吉川愛)も愛おしさが増します。

万場木さんは高校デビューなのかなぁ?

そのうち、古見さんとの黒板トークで友達だと受け入れてもらえる展開が来ると良いな。

 

最後に書いた古見さんの「よろしくお願いします」の筆圧の強さで、

今後の展開も見守りたくなってしまいました。

どの登場人物にも共感性があるし、人の書く文字を見るのは好きだし…視聴決定ですね。

ただし、これはやっぱり録画視聴でじっくり見たいタイプですなぁ。

だから、毎回感想を上げるにしても、土日になっちゃうかも。

 

個人的には「腐女子、うっかりゲイに告る。」「ここは今から倫理です。」と並ぶ

よるドラ枠の名作になりそうな予感がします。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

 

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