腐女子、うっかりゲイに告る。1話 感想|立場は似ているけど、価値観は全く違う

 

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2話の放送は今日ですし、諸事情もあって、簡単感想でいきます。

…と言いながら簡単感想ではなくなった(笑)

 

物語の雰囲気はどこか温かく、どこかセンチメンタルで…

BLが好きな腐女子・紗枝(藤野涼子)とゲイである男性・純(金子大地)という

(この言い方が正しいか分かりませんが)"マイノリティ"の立場に置かれている

二人の視点と心情を、じっくり描こうとする意気込みが感じられた初回でした。

 

マイノリティとは言うものの、二人の「ゲイ」に対する価値観は全く違うのも

何だかリアルです。

紗枝は胸をときめかせてくれる「非日常」だと捉えていて、

涼は経験者の意見として「汚いもの」と捉えている。

しかも、純に関してはただゲイなのではなく、"普通の生活"に憧れを抱いて

いつかは家庭を持ちたい…という考えを持っているのが、

BLを取り扱った作品の中ではかなり新鮮味がありました。

 

本編では恐らく価値観を相互で理解し合って行く話になるのでしょうが、

視聴者に向けては腐女子とゲイでこんなにも"ズレ"はあるんだよと…

そう気付かせてくれるのだと思います。

タイトル自体はパッと見ノリが良いけれど、

実は重いテーマを抱えているんじゃないかなぁと。

結末はどうなるかは分かりませんが、二人の関係性の変化をただただ見守っていきたい。

そんな気持ちにさせられます。

 

中でも、特筆すべきは金子大地さんの役のハマり具合。

日常の些細な出来事で、悩んだり、不安の表情をチラつかせたり、

もしかしたら…という希望が感じられたり。

今はこんな心境なのだと、自然と伝わって来る好演っぷりを見せて下さいました。

 

藤野涼子さんは華やかで可愛らしい感じだし、谷原章介さんはとにかく男っぷりが溢れてる。

QUEENの楽曲も、放送するには丁度良いタイミングでしたね。

冒頭のベッドシーンは、この前見た「ミストレス」もそうですが、

最近のNHKは本当に攻めてるなぁ…とビックリ。

 

今期のBLを取り扱った作品は3つで、

きのう何食べた?」は、ゲイと一般人の考え方の違いを浮き彫りにしつつも、

パートナーといる事の大切さを伝えていこうよ…というもの。

「俺のスカート、どこ行った?」は、正直ゲイというよりかは、

破天荒な教師のイメージの方が強い。

で、本作。

ちなみに、「おっさんずラブ」は王道ラブストーリーなので、紗枝の好みではありますよね。

 

たまたまテーマは被ったものの、内容自体は全く似通っていないのは凄いです。時代だなぁ。

 

 

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