緊急取調室(2019) 3話 感想|「お金は怖い」の重み

 

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お金は怖い。

お金は時に危害を加える武器にもなってしまう。

直接的にも、間接的にも…双方の意味がかかっていた回でした。

と同時に「何かに囚われる事は恐ろしい」教訓も含まれてましたね。

  

宝城(筧美和子)のゴーストトレーダーだったかすみ(仙道敦子)は、

借金が原因となった父の自殺の件があり、邪魔に思ってた母を老人ホームに置いて

「取っても生活に困らない裕福な人」からお金を騙し取っていた…こんな流れ。

お金に恨みがあった。恨んだ事によって自然と復讐心が生まれていた。

復讐心が生まれたら、詐欺行為が生きがいに変わった。

裏の凄腕デイトレーダーだったとしても、何かに囚われて人生の道を踏み外す点では

一人の人間と変わりなかったという皮肉めいたオチでした。

 

かすみが殺人犯ではなく、違う人が真犯人だった。でも、詐欺罪という罪は犯した。

門倉の怪しげな存在はもう少し早めにチラつかせた方が

もっと推理出来る面白さは膨らんだとは思いますが、

「ここに来て、まさか犯人が別にいるとは!」という意外性は感じられました。

詐欺罪は詐欺罪でしっかり追及する所もプロ集団のキントリチームらしい。

 

終盤で、かすみの母が真壁(天海祐希)の手を取って話した内容を

かすみに伝えるシーンがありましたが、

よくある親子感動ものに落とし込まなかったのも良かったです。

 

「よくあるネタにしない」と言えば、新キャラの玉垣塚地武雅)が

すっかりチームに馴染んでいるのも挙げられますね。

新キャラが投入されると、大体の作品って中々その存在に馴染めない事が多かったり、

「新キャラを押し出さないで主人公側の動きを見せて欲しい」なんて願望が出てくる事が

多かったりするもんですが、前に出過ぎず、けど特性はさり気なく見せるバランスが

本作ではとれています。

3話にして新キャラが頼もしいと思えるのって、珍しい事です。個人的には。

 

前回では若干物足りなく感じた演技面では、仙道敦子さんから只者ではない雰囲気が

醸し出されていて、最後までどうなるのかとゾクゾクさせられました。

目元かな?なんか、鶴田真由さんに似てませんでした?

鶴田さん演じたシーズン2のネイリストの回も、曲者っぷりが面白かったっけなぁ…と

思い出しながら見てもいましたね。

 

 

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