グランメゾン東京 9話 感想|ツッコミ所はありつつも、最後の勇姿にやられる…

 

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萌絵(吉谷彩子)がかかったノロウイルスは、ただの偶然。

最初、栞菜(中村アン)が仕込んだという流れになっていて

いやいやまさか〜と思っていたけど…

そこまで凄い人じゃなくて良かったわ。(←良くはないけど。

だって…ウイルスを手に入れて操れたら「インハンド」の時任さんと同じ

国際級の科学研究者じゃん…とツッコんでしまったから(笑)

 

栞菜が持っていた小瓶は、特に明かされはしませんでしたが、

あれは毒なんですよね。仕込むつもりでいたんですよね。

外務省の父の件を受けて、グランメゾン東京も3年前のエスコフィユと

同じ悲劇に遭えば良いと言っていましたが、

彼女のやろうとしていた行為は3年前と同じではないんですけど。

平古(玉森裕太)のは「事故」。栞菜のは「意図的」。

結果的に入れずには済んだものの、

本当に実行してしまったら犯罪(まず妥当なのは名誉毀損罪)になるし、

最悪の場合、父も二次被害で職業を失うなんてこと…考えなかったのかな。

 

しかし、小瓶の事を知っても、尾花(木村拓哉)達は怒る事なく、

むしろ新作の前菜を食べさせて、感想を聞く。

芹田の件もそうでしたが、ここのシェフ達はみんな優しいね…

「美味しい料理を濁したくなかった。栞菜さんも、死ぬほど料理が好きだったんだろ」は、

今回はさすがに美談にし過ぎじゃ…と思ったけど…

 

最後は、丹後(尾上菊之助)と尾花の2人なりの「後輩を鼓舞する姿」を

ガツンと決めてきたラストとなっていて、見事に涙腺をやられてしまいました。

 

丹後の方は、伝統芸能系の方を起用してきた事から、

最初は日曜劇場ではお馴染みの典型的な悪役になるんじゃないかな〜と

思っていたものの、実は料理や夢を追う仲間に対して真摯に向き合っている人柄が

回を増すごとに伝わるので、好感が持ててますし。

「お前の料理、最高だぞ」と、平古の才能を認める発言をするのも頷けます。

 

一方で尾花の方は、抽象的な表現になってしまいますが、

今まで若干抑え気味だった「ザ・キムタク」らしさが

あの平古を迎え入れるくだりで一番出ていたような気がして、

尾花の持つ熱さと、木村さんにしかない言葉の放つ力の強さ、インパクトの強さが

共存して生まれた名シーンだったんじゃないかとも思わされました。

決める所は決めるのは日曜劇場では鉄板の流れですが、

いやはや、やっぱりこの組合せはズルいでしょ…。

 

今回は栞菜の動きと3年前の真相とで、2つの事件が同時進行していたので

いつもよりミステリーっぽさが出ていましたね。

新キャラのフェルナン(マイケル富岡)、どこまで物語に絡んで行くのか…。

 

 

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