フルーツ宅配便 4話 感想|元警官の老人が風俗デビュー

 

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デリヘル嬢の訳ありエピソードを描く今までの話とは打って変わって、

今回は、お客さんをメインとした回でした。

切ないお話だったなぁ…後半の「イチゴさん…」と涙ぐみながら名前を呼ぶ

丸谷さん(嶋田久作)の表情を見て、思わずちょっと泣きそうになるくらい。

あそこは印象的なシーンでしたね。

 

元警察官だけあって、根は真面目な丸谷さん。

でも、定年退職もし、今ではやり甲斐のあるものが見つけられない上に、

奥さんが先に立たれて孤独な状態となると…

風俗にのめり込んでしまう、というのも分かる気がします。

ひとりぼっちの寂しさを埋めようとしていたんですよね。

 

下手したら本当にストーカーになりそうな所を、

「これはいけない」と自身で最終的に気づけたのがまだ救いでした。

丸谷さんの今後はまだまだ気になるけれど、奥さんの写真の向きを

元に戻したのを見る限り、きっと少しでも立ち直れたのかもしれません。

 

イチゴ(山下リオ)にとっては、自分のする仕事が人を本気にさせる事だって

あるかもしれないという事を。

丸谷さんにとっては、遊びに夢中になり過ぎない大切さを。

今回の件を通して、自分なりに、今後の生き方に関する気づきを得た事でしょう。

 

ほんのり切なくて、ほんのり希望の兆しが感じられて、

人物が愛おしく思えてくるドラマ。

フルーツ宅配便の人々の人情深さも、本作の作りと相まって良いですよねぇ。

 

 

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