デリヘル嬢の訳ありエピソードを描く今までの話とは打って変わって、
今回は、お客さんをメインとした回でした。
切ないお話だったなぁ…後半の「イチゴさん…」と涙ぐみながら名前を呼ぶ
丸谷さん(嶋田久作)の表情を見て、思わずちょっと泣きそうになるくらい。
あそこは印象的なシーンでしたね。
元警察官だけあって、根は真面目な丸谷さん。
でも、定年退職もし、今ではやり甲斐のあるものが見つけられない上に、
奥さんが先に立たれて孤独な状態となると…
風俗にのめり込んでしまう、というのも分かる気がします。
ひとりぼっちの寂しさを埋めようとしていたんですよね。
下手したら本当にストーカーになりそうな所を、
「これはいけない」と自身で最終的に気づけたのがまだ救いでした。
丸谷さんの今後はまだまだ気になるけれど、奥さんの写真の向きを
元に戻したのを見る限り、きっと少しでも立ち直れたのかもしれません。
イチゴ(山下リオ)にとっては、自分のする仕事が人を本気にさせる事だって
あるかもしれないという事を。
丸谷さんにとっては、遊びに夢中になり過ぎない大切さを。
今回の件を通して、自分なりに、今後の生き方に関する気づきを得た事でしょう。
ほんのり切なくて、ほんのり希望の兆しが感じられて、
人物が愛おしく思えてくるドラマ。
フルーツ宅配便の人々の人情深さも、本作の作りと相まって良いですよねぇ。
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