みかんを演じる徳永えりさんの健気さが、物語を引き立たせた回。
デリヘル嬢としても一人の母としても可愛らしくて、どこかたくましくて。
そんな彼女だからこそ、最後まで応援する気持ちで見ていました…。
なのに、現実のデリヘルへの対応はとても厳しい。
不動産屋で職業を調べられて、契約を解除されてしまう理不尽さ。
汚い男たちに利用されても誰かに想いを訴えられない辛さ。
これら以外にも苦しい経験はいっぱいしてきたでしょうが、
みかんは全く弱音を吐かなかったし、愚痴もこぼさなかった。
息子のために…と思って、一生懸命その職業でお金を稼ぐしかなかったんだろうな。
今までそうやって耐えて我慢し続けてきてからの、彼女の言葉。
「うちらって、お天道様の下歩いちゃいけないのかな。そんなに悪い事してるのかな。」
初めて弱みを見せたこの言葉に、感情が高ぶらざるを得ませんでした…。
生活のために精一杯仕事しているのには変わりないのにね。どの職業の人だって。
お天道様もきっと、彼女の頑張りを見届けているはずだと思いたいです。
みかんの描写には辛いものがありましたが、
息子の母への思いやりの強さ、マサカネ(荒川良々)とミスジ(松尾スズキ)の
頼もしさに心が救われたような気がします。
マサカネの戦闘力の高さにも驚いたけど、ミスジが男を金槌で叩くときの
どことなく狂気じみた表情にはよりゾーッとした気持ちになりました(汗)
ユニークなのか怖い人なのか、キャラが掴みにくい感じの松尾さんの演技が素晴らしい。
あの男二人は、ちゃんと警察に捕まってると良いなぁ。
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