フルーツ宅配便 5話 感想|厳しいルールの中に込められた思いやり

 

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お金のために(息子の進学のために)

直引きというルール違反を犯してしまうスダチ(内田慈)。

お金のためにデリヘルで働き続けるえみ(仲里依紗)。

今回は、お金を巡って無茶をしてしまう2人の女性のお話でした。

 

まず、えみの方は、思った以上に壮絶な過去を抱えていましたね…。

子供は親を選べないというけれど、あんな思いやりのない親の元に生まれて

本当に可哀想だった。

中学生だとまだ一人でどうにか出来る年頃じゃないのに、

知らないおじさんと初体験までして高いお金をもらわなきゃやっていけない。

生き延びていけない。少女の心を傷つける選択をさせた親には天罰が下って欲しいです。

 

当時も誰にも言えず、ずっと心に秘めたまま

ようやく咲田(濱田岳)にデリヘルの件を告白出来た訳ですが…

スダチへの対応においてもこっちにおいても、悲しいかな、咲田はまだまだ青いですね(泣)

「そんなんじゃだめ、抜け出さないと」なんて、何度も言われてきてるだろうにさ…

アドバイスが欲しいというよりは、純粋に話をただ聞いて欲しかっただけなんだと思います。

 

スダチの方は…あの提案が良いのかどうかは分かりませんが、

ミスジ松尾スズキ)が無事に救ってくれましたね。

私はスダチがちょっとでも良い方向に向かってくれれば…と応援しながら見ていたので、

最初は100万の罰金請求だなんて残酷過ぎる!と思っていたのですが、

「店を使わないと客が無茶な事をするから、女性を守るためのルールでもあるんだ」

というミスジの言葉も一理ある訳で。腑に落ちました。

ルールには厳しいけれど、雇った女性は決して見捨てず次の稼ぎ所を提案する…

オーナーとしても一人の人間としても、一歩上手な対応を見せるミスジさんでした。

 

最後のあのぬいぐるみの目線の演出は、「咲田、次から気をつけろよ〜」っていう

一種の注意喚起みたいなものですかね。

牛の乳搾りシーンもそうですが、残酷なエピソードとは裏腹に

シュールな映像を時折重ねてくるので、見やすく、でも心に突き刺さる…

そんな作りになっててよく出来てます。

えみさんも、ミスジさんに雇ってもらったら良いと思うけどなぁ。

 

 

あ、そうそう、これは個人的な事なんですけど、

「メゾン・ド・ポリス」と連続で録画視聴したためか、

別の意味でも奥田洋平さんに怒りを覚えてしまう回でもあったな…(笑)

さっき穴に埋められて反省したくせに、また悪さをしおって〜って。関係ないけどw

 

 

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