シンシアイベンツを旅立ったアタル(杉咲花)と桜の蕾のショット…
あの画がとても印象的でした。
実質、アタルの卒業式かのような最終回ではありましたが、
これから新たな挑戦&生活をする登場人物達の門出を祝う結末にもなっていましたし、
「まだまだ未知なる可能性が、あなたの今後の人生には秘められているよ」という、
視聴者へのメッセージも込められた爽快感ある仕上がりにもなっていたと思います。
"可能性"という点では、アタルが「皆さんがこんなに変わるのは見えませんでした」と
社員達を褒める形で落とし込んだのも良かったです。
ただ、強いて言うなら、前回からのストーリーの繋げ方と
卒業式パートの解決方法に、粗が目立ったかなぁという気がしないでもない(笑)
前回ではアタルが「シンシアイベンツの社員として働く」と決心して
母親を説得していたのに、え、もう辞めちゃうん…?と不思議に思ったし。
卒業式の方は、クライアントと折り合いが付かないまま
本番ではハプニングが起きまくって、
卒業生の親が怒って出て行く悲惨な事態にまで至ったのに、
「良い卒業式だったね」で反省点も見出さず終わらせるとは何事だ(笑)PDCAはどうした。
終盤の贈る言葉のシーンは微笑ましいものでしたが、
延長分が上手く活かせられなかったのか、
何とか大団円に持ってこさせよう!感がちょっと漂ってましたね。
まぁ、そんなツッコミたくなる部分もありましたが、
基本的には満足な最終回でした。
「働き方改革」をメインとして扱うドラマとなると、
お仕事パートに共感性が増して心にグサグサ刺さったり、
見ていてしんどい気持ちになったりする所が多々出てきますが、
本作はその「シリアス」と「コメディ」、「現実」と「架空」のバランスが
上手く作られていたのかなぁと思います。あくまでもドラマの形を保ったというか。
アタルを始めとした登場人物の成長過程も丁寧に描写されていて、
そういう所も好きな作品でした。
再び「ハケン占い師」として新たな職場に赴いたアタル…続編も作れそうですね。
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