ハケン占い師アタル 最終回 感想|卒業シーズンに相応しい希望ある〆

 

f:id:rincoro_ht:20190118170947p:plain

 

シンシアイベンツを旅立ったアタル(杉咲花)と桜の蕾のショット…

あの画がとても印象的でした。

実質、アタルの卒業式かのような最終回ではありましたが、

これから新たな挑戦&生活をする登場人物達の門出を祝う結末にもなっていましたし、

「まだまだ未知なる可能性が、あなたの今後の人生には秘められているよ」という、

視聴者へのメッセージも込められた爽快感ある仕上がりにもなっていたと思います。

"可能性"という点では、アタルが「皆さんがこんなに変わるのは見えませんでした」と

社員達を褒める形で落とし込んだのも良かったです。

 

ただ、強いて言うなら、前回からのストーリーの繋げ方と

卒業式パートの解決方法に、粗が目立ったかなぁという気がしないでもない(笑)

前回ではアタルが「シンシアイベンツの社員として働く」と決心して

母親を説得していたのに、え、もう辞めちゃうん…?と不思議に思ったし。

卒業式の方は、クライアントと折り合いが付かないまま

本番ではハプニングが起きまくって、

卒業生の親が怒って出て行く悲惨な事態にまで至ったのに、

 「良い卒業式だったね」で反省点も見出さず終わらせるとは何事だ(笑)PDCAはどうした。

終盤の贈る言葉のシーンは微笑ましいものでしたが、

延長分が上手く活かせられなかったのか、

何とか大団円に持ってこさせよう!感がちょっと漂ってましたね。

 

まぁ、そんなツッコミたくなる部分もありましたが、

基本的には満足な最終回でした。

働き方改革」をメインとして扱うドラマとなると、

お仕事パートに共感性が増して心にグサグサ刺さったり、

見ていてしんどい気持ちになったりする所が多々出てきますが、

本作はその「シリアス」と「コメディ」、「現実」と「架空」のバランスが

上手く作られていたのかなぁと思います。あくまでもドラマの形を保ったというか。

 

アタルを始めとした登場人物の成長過程も丁寧に描写されていて、

そういう所も好きな作品でした。

再び「ハケン占い師」として新たな職場に赴いたアタル…続編も作れそうですね。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

↓今までの感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com