高校時代の主人公の動きで、強烈なインパクトを残した1話。
で、今回からは現代編がメインとなってくる訳ですが…
大人になった範子は範子で、別の意味で奇妙さが増してました。
言動からして、前よりも精神年齢が子供っぽくなってる気はするんですけど、
一人だけあの時から大人になり切れてないままだから…っていう解釈で良いですかね?(笑)
物語の方は…4人の友達を前に、本格的に範子(山口紗弥加)が関わってきました。
最初は誰を自分なりの正義で落としていくのかと思えば…
まさかの、一番好意的に受け止めていた由美子(美村里江)ときた!
自分を救い出してくれるだろうと思い込んでいた由美子だけれど、
最終的には虐待母扱いにされてしまう悲惨な結末に。
あの過呼吸になって怯える美村さんの演技…
見てるこっちも恐怖で胸が締め付けられる程のインパクトがあったなぁ。
範子を演じる山口さんの「絶対逃がさない」ような、
瞬きもせずじーっと見つめる目の演技も十分怖かったけれど…
美村さんのは最後だっただけに、より頭に焼き付いてしまったわ。
でも、今回の件で、範子の正義感が何に基づいたものなのかが気になったのは確か。
たった一回の行為で「虐待」と決めつけるとは…
今までの由美子の性格だとか、そこに至るまでの経緯だとかを踏まえて
総合的に判断する「正しさ」は彼女にはないのかな?と思っちゃいました。
一部だけを見て判断を下すのが正義なの?
どう考えたって親権をあの旦那に渡すのはヤバイですよねぇ。
(まぁ、虐待と決めつけたのは何か理由があっての事かもしれませんが)
真っ白な部屋で、真っ白な服装をまとった範子の娘の件も気になりますし、
旦那の姿が全く見えないのも気になります。
多分、範子が今の偏った正義感を持つようになった原点が何なのかは
そのうち掘り下げられるだろうし、この家族が原因になってくるんだろうと思います。
にしても…同じスタッフじゃないのに、
本当に「限界団地」を彷彿とさせる恐ろしさがありますよね。この作品。
アップルパイウィズストロベリー♪…じゃなくて、
スープウィズ丸鶏をしかも鍋ごと持ってやって来る奇妙な行動とか。
最後の晩餐かのような、一列のテーブルに女性5人が並ぶシーンとか。
演出においても、役者陣の演技においても、とにかくゾクゾクっとさせられる。
だけど、面白い。あっという間の1時間。
独自の世界観を最後まで描ききって行って欲しいです。
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