1話完結ものや、中々芽の出ない連続ドラマが多い中、やっと出てきました…
「次が早く見たい!」と思わせてくれる作品が。
個人的TOP3に食い込むくらいの面白さでした。
今期は深夜の方が良い作品が多い印象なので、GP帯も頑張って欲しいんですけどねぇ
(って、余計なお世話ね(笑))
スタッフ欄をちらっと事前に見た時は、「限界団地」スタッフの方が
ドロドロに、奇妙に作れたんじゃなかろうか…と思っていたんですが、
そんな浅はかな考えは序盤から払拭されました。
黒く塗りつぶされた背景に紫色の"?"。原稿用紙の文字並びがちょっと崩れている不気味さ。
これは、一度見たら忘れられない。
演出家は「コード・ブルー」の西浦正記さんとの事ですが、
ゾッとさせられる煽り画面も作れる方なのだとビックリしました。
文字が画面いっぱいに敷き詰められている演出も凄かった…。
そして何より、本作の魅力を一番引き立たせたのは、
高校生の範子役の白石聖さんと言っても過言ではありません。
ほんのり透明感があって、可愛らしそうな少女だなぁと思わせてからの…あの目力!
黒目が大きいのが効いてますよね。一気に引き込まれてしまいました。
声や表情も、表向きでは柔らかく微笑んでいるように感じられるけれども、
本心では何かを秘めているんだというスレスレの境界線が本当に上手くて。
「あ、この高校生、実は怖い人だな」と思わせるのには抜群な演技。
(QUEEN3話のフィギュアスケート選手役だったらしく…後で知りました^^;)
とにかく、学校に溜まった淀みや歪みを、校則と法律を重んじる主人公が
自分の正義感で綺麗にしていく1話完結ドラマとして、
1つの作品が作れるんじゃないかというくらい、白石さんの存在感が大きい初回でした。
今回だけだったとしたら勿体無い…今後も過去パートがちょいちょい出てくるかしら?
次回からは、大人になった範子として、本格的に山口紗弥加さんが参戦してきます。
この方も、スリル感漂う演技をさせたら定評のある役者さんです。なので安心。
プチトマトを食べるだけで、こんなにも怖いと思わせるくらいですから…!
何が正しくて何が悪いのか、とかを考えるものでもなく、
範子が引き起こす奇妙な世界観をただただ見続け、行方を見守る1時間。
とても楽しみです。
↓次回の感想はこちら↓