SUITS/スーツ 11話(最終回) 感想と総括(長めです)

 

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えーと…色々と言いたい事があるんですが…とりあえず一言。

雑過ぎない?

 

前回で甲斐(織田裕二)が担当した過去の案件が

いきなり出てきたとはいえ、落とし所はどうするのかと

ちょっぴり興味を持って見始めたものの…

 

やってる事は他力本願。

真犯人の2人が瓶をわざわざ置いてくれなかったら、

DNAの鑑定はとれなかっただろうし。(普通、持ってる物すら警戒するだろう…)

遊星(磯村勇斗)が不法侵入&脅迫を引き受けてくれなかったら、

刑事が協力してくれなかったら、冤罪が晴れるなんて事もなかった。

…見たいの、そこじゃないんだけどなぁ。

後者に至っては、不正を犯してまで相手に自白させたけど、

それはちゃんと証拠になるんですか?

 

最終回も安定して、調査に苦しむ(これが50分くらい)→

急に解決する(これが残り10分) の流れになってて残念でしたね。

調査している最中に手がかりが見つかって、希望の兆しが感じられるような描写が

一切ないんですもん。そりゃあ、強引に解決したと思うに決まってる。

 

他にも謎すぎる所はいっぱいあります。

甲斐とチカ(鈴木保奈美)に恋を匂わせるやり取りを入れたのはなぜ?

玉井(中村アン)が甲斐の事を想ってるような

ガールズトークのシーンを入れたのはなぜ?

(前回から急に、お互いが信頼を置くみたいな関係になってますが…)

証拠を隠して冤罪を作った人なのに、柳(國村隼)を甲斐が

ファームに誘おうとするのはなぜ?

 

極め付けとしては…

大輔(中島裕翔)自らが断ち切ったにもかかわらず

遊星に仕事の手伝いを頼んで、いつの間にか砂里(今田美桜)と

ワイワイ食卓を囲む関係に戻ってるのはなぜーーー!!

もう、某息子の母が、彼の不倫相手に家の世話を任せるくらい意味が分からない(笑)

遊星はまた犯罪を犯してしまった訳ですが、それで良いんですね。

「目には目を、不正には不正を」を推奨するドラマで、良いんですね?

 

終盤の、大輔に2年間ボストンに行かせる件も

「生まれ変わって来い」と甲斐が言う件も、全然説明足らずでモヤモヤしました。

海外で資格を取れという事で合ってますかね。

だったら、最初からそうしなよ。と(苦笑)

 

締め方も随分、キレも余韻もないものでした。

いつものOPの「SUITS」ってタイトルバックが出た後に、まだ本編…やる?

 

私だったら、弁護バッジを大輔に投げた時に、

甲斐が「本物の弁護士になったら、また俺の所に来い」みたいな励みの言葉をかけて、

大輔と別れを告げて、二人が正反対の方向に歩き出して

「SUITS」のタイトルバックで締める…という流れにしますね。

まぁこれは勝手な想像に過ぎませんが、

少なからず、タイトルバックで終わらせるべきでした。

 

な〜んか、最初から最後まで中途半端なままでしたね。

ガックリしちゃって、B'zの「イェー!」ってノリに全然ノレなかった(汗)

 

総括

 

なんか、なんかなぁ…でした。全体的にこじんまりしてました。

恐らくフジが全盛期の頃だったら、海外出張したりとか

もっと派手な作りになったのかもしれない…とも考えてしまいます。

 

こう言ったら元も子もないし、SNSでは既に言いましたが、

本作を甲斐と蟹江のコンビで見たかったです。

いや、中の人は決して悪くないの。

単純に、その二人メインの回や普段のやり取りが面白かったし、

顔の造形の濃い織田裕二さんと小手伸也さんを前面に出した方が、

雰囲気や会話がアメリカンテイストな本作にぴったりハマったと思うんです。

大輔の設定に経歴詐称に三角関係なんか含めちゃって、

アメリカのドラマだか日本のドラマだか、中途半端になっちゃったんですよね。

いや、本当に中の人は悪くないの。(2回目)

 

ストーリー自体も、よくある弁護士もので1話完結という

普通だったら見やすい作品なはずなのですが、

関係ない案件を同時進行させてドーンとくっつけて解決させるとか、

調査がもたもたしてると思いきやいつの間にか解決させるとか、

どうしてあんなに複雑な作りにしちゃったんでしょう。

私の理解力がないだけかもしれませんが、

複雑過ぎてもう1回見直すなんて事は何度もありましたよ。

脚本家さんは書かれていて、頭がこんがらがったりしなかったのでしょうか…。

 

内容が内容だったもので、

東京ラブストーリー」の二人が再共演!と宣伝されてた

織田裕二×鈴木保奈美のコンビも、ジャニーズの中島裕翔くんの起用も、

サブタイトルに「ゲスト市川海老蔵!〜」と入れる程の

海老蔵さんの起用も、今までのゲストの方々も…

結局、「客寄せドラマ」の印象が強いまま終わってしまいました。

 

視聴率は2桁が多かったですが、キャスト目当てで見てくれていたら

それで良いんですか?

某冬クールの作品と春クールの作品は面白かったから

「月9の復活が見えてきたかなぁ」と嬉しく思っていたのに、

フジの看板枠がまた、外側だけの作品ばかりの

制作スタイルに戻ってしまったかと思うと、残念でならないのです。

一応、密かに応援はしてるんですよ…。

 

次回作はこれまた、視聴率が取れそうな「科捜研」をテーマにした作品が始まりますが、

今度こそ、今度こそ…キャスト頼りでない充実した内容の作品になるよう願ってます。

(というか最近、初回30分拡大の構成でやってますが、変に長引かないか心配で…

個人的にはどれも、上手く行っていない印象ですから。)

 

書きたい事書きまくったら、ここまでで2200字を超えてしまいました(笑)

 

 

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