今日から俺は!! 総括

 

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最初はグダグダな雰囲気に馴染めずじまいだったし、

卑怯者のヤンキーが主人公ってどうなの?と思っていましたが…

回を重ねていくうちに、純粋に楽しめた作品でした。

 

と言っても、ただのコメディではありませんでしたね。

髪型は勿論、OPの映像やキャストクレジットも、80年代に拘っているような

美術や演出の工夫が凄く感じられました。

登場人物もヤンキーだらけでしたが、全く嫌な気持ちにならなかったのは、

「小学生がちょっかい出す」程度の可愛げのある卑怯さで

一貫して描かれていたからでしょう。

だから、三橋(賀来賢人)や伊藤(伊藤健太郎)、今井(太賀)などのキャラに

愛着が湧いたのかもしれません。

 

ストーリーの構成もしっかり作られていたと思います。

基本的に1話完結型で、最終的に三橋が活躍して終わるという、

例えるなら「捻くれたヒーローもの」風な内容でしたが、

ワンパターンにならないよう幅広い魅せ方をしてくれました。

教師陣をメインにしてみたり、密室コントをしてみせたり、

同校vs他校の構図にしたり、ヤクザのアジトに乗り込んでみたり…と、

それぞれ違った表現方法で全く飽きが来ませんでしたね。

 

小ネタを入れ込み過ぎない、シリアスにし過ぎない

程良い塩梅にした上で、三橋や伊藤がトドメをさす最大の見せ所を作る。

9,10話はシリアス寄りではありましたが、

学園ものの定番の熱い友情を付け加える事によって

中身が引き締まっていたと思います。

 

あ、最終回の最後のシーン。

山崎賢人さんは美味しい役所でしたね。

勢いのある捲し立てでしか出番はありませんでしたが、

そのたった一瞬でも見事に引き込まれてしまいました。

漫画実写化映画の経験の多さが、この役に活かされたのかもしれません。

実際に戦う所も見てみたかったですが、「もっと見たい!」と思わせるくらいが

丁度良い余韻を残せるのでしょう。

 

ツッパリはまだまだ辞められない!という

物語上では続きがあると思わせる締め方をしてからのOP映像の流れも、

最高に爽快感溢れるものでした。

最終回バージョンって所がまた良いですね。

 

起承転結の上手い脚本、拘りの感じられる演出、役者方のなりきりっぷりのお陰で、

楽しい日曜の夜を過ごせました。

終盤はあまりやらなかったけど、橋本環奈さんの白目、好きでしたよ(笑)

 

 

↓1話の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com