日曜の夜ぐらいは… 4話 感想|あるあるが詰まった友達事情

 

 

いやはや…"分かってる"作品だなぁと、つくづく思います。

これは主観にはなってしまうんですが、

3人の関係性に感情移入して好んで見ている視聴者は、

日常生活でも人付き合いが苦手で、自身の言動で1人で悶々と後悔する事もしょっちゅうで、

そもそも、今でも連絡が取れる友達も数えるくらいしかいない…って方が多い気がするんですね。

つまり、自分に自信が持てず、内面にコンプレックスを抱えている人々ばかり。

本作は人物描写やエピソードの膨らませ方などで、

そんな視聴者心理を掴むのに長けている印象にあります。

 

今回は3人の友達事情が明かされた訳ですが、

誰か一方…ではなく、それぞれに自身の経験談と重なる部分があり、

またしても共感しながら見てしまいました。

甘え下手が故に余計な事を言ってしまって落ち込んだり…

自分に話しかけてきてくれたのが嬉しくて、その子にグイグイ近づいてしまったり…

仲良くなっていたつもりが、気づけばいつの間にかハブられてしまったり…

3人から語られる"過去"はとても切なかったです。

そして、過去を打ち明ける台詞をナレーション仕立てにし、

その間は、3人の学生時代=回想と、スイーツ交換や服選びでわいわい楽しんでいる

現在のシーンを交互に見せる演出も効いていて。

苦い想いをしてきたからこそ、今度は最後までみんな幸せでいてくれると良いな…

という希望(=願い)を感じると同時に、

最初は仲が良いと思っていても、またあの時みたいに傷ついてしまうのではないかという

3人(特に翔子)の不安な心境も浮かび上がらせてもいるようで、

それがより、ハッピーエンドで終わって欲しい気持ちにさせられました。

 

3人の友達事情はもちろん、まどか(矢田亜希子)やサチの父・博嗣(尾美としのり)の動向と、

見ていてしんどい部分もあるんですが、

何だかんだで、しんどい…重い…だけで終わらないストーリーの緩急の付け方も

よく出来ているんですよね。

どんなに辛かろうが、ちょっとした事で救われたりもするし、笑顔になったりもする。

前回のラストの時点では、今後どう進めていくのか不安ではありましたが、

"明と暗"の匙加減が上手いなぁと思いました。

個人的には、若葉の祖母・富士子(宮本信子)の家にまつわるエピソードも本作らしくて、

今あの家に住んでいる人が誠実な人だったと知って

安心したかのように帰ったくだりなんかは、

「世の中には良い人もいるもんだな」という富士子の心情を思わせて微笑ましかったです。

 

みね(岡山天音)を誘うシーンも良かったですね。

女性との方が波長が合う…って男性は、私のクラスメイトにもいましたからねぇ。

ラブストーリーやラブコメディならともかく、

以前のドラマなら(今も時々見かけますが…(汗))

男女一緒になれば途中からでも恋愛話を絡められがちだった分、

そういった固定観念をなくして、

あくまでも友達の関係性だと貫こうとする描き方にも好感が持てます。

 

で…ラストはまさかの計画。

岡田脚本だと考えると意外にも意外、毎回ジェットコースターな展開で

良い意味で振り回されるんですよね(笑)

まぁ、3人がそれぞれで幸せになる可能性は低いだろうと思っていましたし、

最終回付近でそんなオチになるのかも…とは予想していましたけど、

恐らく中間地点であろう5話でその話を持ってくるとは。

ってなると、賢太(川村壱馬)や邦子(和久井映見)も計画に関わってくるのかな?

でも、今回が幸せな感じで終わった分、次回はまた辛い話で終わりそうな気がするので、

少し覚悟せねば…ですね。

あの2人が再びお金の匂いを嗅ぎつけて来そうですし…(泣)

 

 

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