クジャクのダンス、誰が見た? 1話 感想|誰が犯人でも見応えがありそうだ。

 

 

前ドラマが最終回近くになると流れてくる、新ドラマの予告映像から醸し出る

ダークでおどろおどろしい雰囲気がほんのり気になっていた私。

予告映像は作品のイメージを優先するためのもので、いざ本編を見てみたら

実際はこんな感じなのね〜…と思う事が多いんですが、

本作の場合は予告映像で味わった感覚のまま、奇妙な世界観に目を惹かれ

心が静かにザワザワさせられる初回となりました。

 

父からの手紙をきっかけに、過去と現在の事件の真相を追っていくサスペンス。

事件についての説明、次々出てくる登場人物の連続で(登場人物の多さで)、

話を楽しむというより、話の内容を理解するのに必死な私からしたら

サスペンスはどちらかと言うと苦手ジャンルになるんですが、

なんでだか…複雑に感じず、登場人物の名前がスッと頭に入ってきたんですよね。

今日はたまたま集中力があったのか?

まぁ、それもあるにしても、説明臭くなり過ぎない工夫が

随所に散りばめられていたからなんだと思います。

 

斎場で飾られた遺影の父・春生(リリー・フランキー)の服装で

彼が警察官だったとは一目で分かりますし。

手紙を読むシーンも…封筒から出てきたのは300万という大金でまずは衝撃を与えつつ、

ここだけは押さえておいてねという意味合いからか、

春生の手紙に書かれた「遠藤 友哉」に覚えがあった心麦(広瀬すず)の直後に

先ほど彼女が見ていたニュース映像が一瞬差し込まれ、

次に「その人は、冤罪です。」の文字がドアップで映される事で、

遠藤友哉(成田凌)が重要人物なのだと印象づけさせる。

アバンでここまで描かれているから、友哉という人物が何者なのか?

なぜ心麦はそんなに父が書いたかも分からない手紙を信じられるのか?

その2点に注目しながら見られるんですよね。

題材が題材なだけに、初回はどうしても人物紹介・事件紹介に徹しがちだからこそ、

どこを要約して魅せれば良いのかというのが

脚本家・演出家自身も理解されて作られている気がして、

視覚によるインパクトを適度に残した内容のお陰で、情報過多に感じませんでした。

 

情報過多に感じない理由はもう1つあって、

単純に、キャラクターも色とりどりで面白いんですよね。

「虎に翼」の世界から転生してきたのか?と思える

甘党で理屈臭い松風(松山ケンイチ)だったり、

同僚として、松風とは正反対の、穏やかな性格で

人の感情を読む能力に長けている波佐見(森崎ウィン)が配置されていたり。

髭&長めの髪の神井(磯村勇斗)が暗闇で自分の顔に照明を当ててきたらそりゃ怖くて、

全身黒だから怪しさ満載(笑)

隠の雰囲気をまとった、病んでどんどん心が荒んでそうな智哉という役に

成田凌さんがキャスティングされているのも、何だかしっくり来るのです。

春生が警察官となると、リリー・フランキーさんとなると…

"優しい父"だけではない違う顔があるんだろうなとも。

 

他にも、意味深な笑みを浮かべる叔母・夏美(原日出子)も、

何か心麦に知られたくないものでもありそうな警官・赤沢(藤本隆宏)もいますが…

そんな癖強キャラに囲まれているから、唯一、自分の芯をしっかり持っている

心麦の真っ直ぐさが際立って、主人公の存在感が増すのです。

広瀬すずさんは個人的に、クールな役の方がより好きかもしれません。

登場人物をここまで書き並べてしまいましたが(汗)

それだけ、キャラクターを見るドラマとしても楽しめて、

演技派俳優をこんなに集めちゃって良いの!?とも思える

大人のお子様ランチかのような満足感がありました。

誰が犯人だったとしても、演技をじっくり堪能出来て見応えがありそうで、

既にワクワクしております。

 

考察は得意な人にお任せするとして…どんな真相に辿り着くのか、純粋に気になりますね。

サスペンスとなると、回ごとの話の進みも心配にはなってくるんですが、

松風が、心麦が手紙を信用する事に対して言及していたり、

「誰がなんて言おうと自慢の娘です」という文から

もしかして血が繋がっていない…?と考えていたら、

終盤で早速、神井が切り込んだりしていたのを見る限り、

視聴者が知りたい謎を先延ばしにする事は多分なさそう。そう、信じたいです(笑)

 

これ…今後も感想書きたいですねぇ。

前作も大変興味深く視聴したんですけど、結局感想は書けずじまいで後悔もあり(汗)

原作はまだ完結していないとの事なので、そこに若干の懸念点もありつつ…

面白くなっていきますように。

 

 

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