ハケン占い師アタル 4話 感想|凄いと思われたかった上野さん

 

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もうすっかり形が出来てますね、このドラマは。

毎回誰かに焦点を当てて、前半はお仕事パートでその人の問題点を浮き彫りにしつつ、

後半のアタルの占いパートでアドバイスをもらったら、

それを活かして成長した様子を見せ、ハッピーエンドという形で締める。

 

この流れはどの話をとっても同じで、良くも悪くも「マンネリ化」ではあるのですが、

そう感じさせないのは「ワケあり社員」を演じる役者さんたちが芸達者だからなんですよね。

今回の上野役の小澤征悦さんに関しては、口を開けば文句と自慢話ばかりという

とてつもなく視聴者にストレスを与えかねない役を演じられています。

ですが、時折見せるちょっと悲しげな表情、自身の不器用さを責めてしまうような

「弱み」の見せ方が上手いから、ついつい共感して、応援したくもなってしまう。

 

品川(志尊淳)から「また上野さんのアシスタントをやらせて下さい」と言われた時の、

目をウルウルさせて照れくさいような上野さんの表情…印象的だったなぁ。

トットちゃん!」の時に小澤さんを認識したのですが、

(色んなドラマで見かけるけど、いまだに「シイナさん!!」と思ってしまう(笑))

あんなに人間臭くて、愛らしいキャラクターも上手く演じられるんだ…と、

また好感持っちゃいましたね。

 

境遇自体の方は…

上野さん程キャリアが豊富ではないし、何か大きな記録を成し遂げられた訳でもないけど、

「自分が凄いと思われたい」「他人が褒められてるのを見て嫉妬してしまう」

「過去の栄光を大事にしたい」

という考えには、ちょっと思う所があります。胸にチクリと来ました。

これは個人的に思った事ですが、前クールの某ドラマ主人公の

「凄いと言われ続けたいから理科クラブを辞めなかった時期があった」みたいな

エピソードと重ねて見てしまっている自分がいましたね。

 

解決までの流れは確かにドラマチックで、

「今までは頑固で良い歳なのに、占いしてもらってすぐに性格変えられちゃうんだ!」とか、

「娘はあんな急に「パパ大好き!」って好意を見せる返事を送ってくるかな?」とか、

色々ツッコミたくなる部分はありますが。

あれだけ自分を押し通してた上野さんが誰かに「ありがとう」と感謝の意を示したり、

自分から「みんなの意見聞いてちゃんと直したい」と言っている姿を見るだけで、

純粋に嬉しく思えてきたので…まぁ、良いかな♪なんて。

占いを通して、自分と向き合って変われた人がまた一人増えて、良かったです。

 

過去にターゲットとなった人たちのその後も、前回に引き続きさりげなく描かれていましたね。

これは今後も、コツコツと描き上げて行って欲しいです。

変われた人が今回のターゲットのフォローに回る展開には、

何だか熱い気持ちにさせられますし、

「変化」を描く事でチーム全体が徐々に良くなってきているのがしみじみと感じられますし。

食堂で一緒に食事をするグループが出来上がってるのも、嬉しいと思えた要素の一つです。

 

次回はあの眼鏡の女性社員がターゲット。

残るターゲットは大崎、部長含めた3人だから、一人ひとりスポットを当てていくなら

7話まで進められるとして…

残り2話(?)でアタルの過去を深堀りしていく流れになるんでしょうかね。

彼女にまつわる話もぼちぼち動き出してきたので、そっちの展開も気になります。

 

 

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