今回の脚本は二人体制に。
そのお陰なのか、変に時事ネタや社会問題を絡めて話を膨らませず、
あくまでも1つの事件の謎を解き明かしていくミステリー構成になっていて
見やすくはありました。
主人公の過去にまつわる描写もかなり減っていて、スッキリまとまっていた印象。
面白いかどうかは別として…
「見やすい」点では、今までの話と比べてかなり上位の出来ではありましたが、
それは逆に、「今まではネタをあちこちに飾り付けて豪華な作りにしただけ」
のドラマだったという事の露呈もしてしまった気がします。
つまり、飾り付けを取り除いたら、エピソード自体が薄いだけのドラマになったという事。
どこをどうしたら見応えがあるのか、とか具体的には答えられませんが…
最終的に「夫に尽くしたい妻の心情」を描きたかったのであれば、
夫婦の関係や絆の描写をもっと増やすべきだったと思うんです。
大して人気でもなく地位もない夫に、どんな魅力があって
「この人の為に全てを投げ打ってでも尽くしたい」と妻が思うまでに至ったのか。
妻が夫のどこに惚れて、大胆な行動に出たのか。
そもそも結婚するきっかけは何だったのか。
これらが十分に描かれれば、最後の涙ながらに笑う
片平なぎささんのシーンも心に染みたと思うんです。
今回の話を見た限りだと、別に助ける価値のない自業自得な夫のために、
妻が勝手に犠牲になって解決して終了…という印象にしか感じられません。
もっと二人の心情や境遇を知りたかったのです。残念。
二転三転とさせるエピソードの量は、今回くらいで丁度見やすいです。
あとは質ですね。カタルシスが生まれるような質。
最高なメンバー、最高な映像、最高な音楽をせっかく取り揃えているので、
それらを上手く発揮出来ないまま…というのは至極勿体無いです。
でも、前回よりは全体的に良くなってはきたので、まだまだ応援はして行きたいです。
ただの視聴者があーだこーだ言ってて、すみません(苦笑)
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