TWO WEEKS 1話 感想|毎週怪我して結末がドナー白紙はナシよ?

 

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ちょ〜っと、登場人物の立ち位置と、時間軸の行き来が分かりづらい初回でしたねぇ。

「ドナーになって我が子を守り抜くための逃亡劇」なのは分かっているので、

要所要所にスリリングな展開を盛り込んで欲しかったです。

 

冒頭で、数人で無線でやり取りし、柴崎(高嶋政伸)を張り込み、

後に大地(三浦春馬)がナイフを持ってて誰かを殺した…?という所まで

見せていましたが、掴みとして見せるなら「ナイフを持ってて…」の部分だけの方が

視聴者の目を引いたんじゃないでしょうか。

それぞれがどんな関係で、どんな状況なのかをまだ理解し切れていない状態での

展開だったので、「面白そう」というよりも

早く理解しようと全体の様子を追うのに必死でした。

同じシーンを繰り返し見せる作りにするから、15分も拡大して

若干グダッたテンポになってしまうのでは?と思います。

 

また、これも韓国ドラマのリメイク作品なので、ツッコミ所が出てしまうのは

しょうがないのでしょうが、○年前などのテロップも全く出されず、

これはいつの時代の話なんだ?と気になってしまったのも

物語の世界観にググッと引き込まれない原因の1つでした。

特にそう感じたのは、大地の同居人・相良(森永悠希)がデジカメを借りていくシーン。

相良がデジカメをわざわざ使う程の写真が趣味の人物だ、というのが

どこかで提示されてるのならまだ良いんですが。

スマホでも写真が撮れるのにデジカメを借りるとは、

この世界はスマホが存在しない世界なのか?などの引っかかりを覚えました。

(まぁ、そうしないとドラマにならない…ってか。)

 

ドナーは怪我をしてはならない、と言われているのに

既に初回で大怪我を食らっていて、それでも提供者からは外れないというのも

何とも不思議な設定です。

あの可愛いはな(新垣来泉)ちゃんの為にも、

毎週同じくらいの怪我しまくって、最終的にドナーの件はナシ…に

ならないと良いけれども。

韓ドラはバッドエンドが多いイメージなので、その選択もやりかねん。

 

あと最後にツッコむなら、日本は逮捕されたら臓器提供は出来ない法律になってるのか

分かりませんが、せっかくの確率で合ったのかもしれないのだから、

たった一人の命でも先に提供する事は出来ないのかとも思いました。

だって…提供されず、代わりのドナーも見つからないまま亡くなったら、

命を失わせた警察の罪は重くならないか?なんて。

(まぁ、そうしないとドラマにならない…ってか。←2回目)

 

と、そんな感じで色々な部分が引っかかり、逃亡劇ならではのハラハラ感は

あまりないまま見終わってしまいましたが、

主演を固めるキャスト陣は濃く、その点は今後どう関わっていくのか

中々楽しみではあります。

三浦春馬くんの、ダメンズでチャラい役もハマってますね。

…でも、わざわざ歌手デビューさせる必要性は感じられないけれどね(汗)

 

そもそも、このドラマこそ、設定や展開を見るに、原作を借りなくても

オリジナルで作れたんじゃ?とも思いますが…「韓ドラらしさ」が出てくるのは

これからだったりするのかな。

 

 

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監察医 朝顔 2話 感想|「生きている」事が何よりもの宝物

 

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法医学で事件推理モノ…といった定番は踏襲してはいるけれども、

正直、物語の見せ方はモッサリしていて、地味ではあります。

だから、事件に意外な展開が!という1話完結パートに期待を寄せていた

視聴者にとっては、少々退屈だと感じる人もいるかもしれません。

でも、作り手側が伝えたいのはそういった意外性じゃなくて、

1話完結パートも震災パートも、親子での日常パートも全て通して

「生きている事は何よりもの宝物なのだ」

というメッセージなんだと思っています。

 

初回で既に震災パートをガッツリ踏み込んでいたので、

今のままで十分興味深いのに、ちと盛り込み過ぎじゃないか?と

不安に思う所もありました。

ですが、あえてそれを先に描く事で、今回のご遺体である

「どんな理由であれ、自殺という選択肢を"取ってしまった"やるせない死」に

朝顔上野樹里)の母の「本当はまだ生きたかったのに"突如命を奪われてしまった"死」

が対比として重なり。

貴重な命を自ら絶つ事は、いかに愚かで悲しい行為なのか…という点で、

命をテーマとする物語に深みを持たせていたんじゃないでしょうか。

 

ご遺体になった「課長」はスーツ姿のホームレスで、家族はおらず、

フグを釣って来ては「接待で食べた時美味しかったなぁ」と昔を懐かしむ人物。

この設定なら、会社からはリストラされ、妻とは離婚、親権は妻に渡って

孤独になってしまった元サラリーマンの末路…として

切ない話を用意してそうなものですが、

彼がどんな人生を送ってきたかは多く語らず、所謂「泣かせる」展開に

持って行かなかった所にも好感が持てました。

 

監察医は、命と向き合うのにかなりの覚悟が要る職業。

「たった一人で誰にも弔われずに死ぬ」という言葉で見せた

親子の曇った表情が、全てを物語っていた事でしょう。

 

その時の上野樹里さんと時任三郎さんが何とも印象的でしたが、

回想での「あなた、生きてるのよね?」と話す山口智子さんのシーンには

かなりズシンと来るものがありましたね…。

今まで見た役は自由で似通っているものの、たった一言でも自分の物にする

引き込み力のある女優さんなのだと再認識。

 

終盤の平(時任三郎)の結婚反対の件は、同じ刑事だから、

自分みたいに駆けつけなければならない時に駆けつけられなかった事が

再び起きるんじゃないか…といった実体験故の不安から来てるんだと思います。

道のりは、まだまだ遠い…ですね。

 

 

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あなたの番です-反撃編- 13話 感想|もっと捻った展開が見たい

 

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翔太(田中圭)が「思い立ったらすぐ行動」みたいな直感的な動きが増えてきたのは

前回の感想で触れましたが、

いかんせん、物語の構成がパターン化してきた印象を受け、少々飽きが来てしまいました。

 

冒頭で書いた内容と、菜奈と過ごした日々の回想シーンに主題歌が重なるのに加え。

(今回はありませんでしたが)終盤で、翔太が秘密を暴こうと不法侵入した所、

部屋の住人に見つかって暴行・誘拐の被害を受ける事になるのですが、

それが週跨ぎで何とか無事に助かる展開に落ち着くのと。

そして、新たにネタを用意して話を広げては、最後にようやく1つ伏線が回収されて

視聴者に衝撃を促す結末と。

…などなど、最近の話の作りは似通っているように思いました。

簡単に例えるなら、ごちゃごちゃごちゃ…どーん!と一気に来る感じ。

中盤に山場ってものがない。

あと何話かは知りませんが、「新たなネタを用意する」より「伏線回収」の方を

そろそろ重視させて行って欲しいです。

 

「話を食い繋いでいる感満載」なのが伝わるのは、もう1つ、

スリードの仕方の点にもあります。

前回あれだけ「匂い」に引っかかる描写をしたにもかかわらず、

二階堂(横浜流星)の黒島(西野七瀬)への違和感は「恋」で片付けてしまうのでしょうか。

正直、ここはガッカリでした。物語の鍵となると考えていた自分が虚しくなりました。

今回は「そらくんをお祭りに誘う総一」という新たなミスリードが用意されましたが、

総一を不審な人物に仕立てているものの、二階堂の件を踏まえれば、

本当に誘拐も何の目的もなく、ただのお誘いで終わってしまうような気さえします。

 

翔太が危機に遭う展開、ミスリード、舞台のコミカルパートなどに頼らず、

もう少し緊迫感のある話を見たいものです。

ちなみに、榎本家に付き合っていた神谷(浅香航大)はお咎めナシなんですかね?

まぁ、今の状態じゃナシにしそうだな…。

 

 

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