*2024年 春ドラマ 視聴リスト&期待度*
5/13:春ドラマ雑感集② をUPしました。
↑「イップス」5話の雑感を追加しました。

腐女子、うっかりゲイに告る。5話 感想|多分、"変態じゃない人"っていないんだと思う。

 

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「普通」もそうですけど、「変態」って何を意味するんでしょうね…。

私が思うに、変態じゃない人っていないんですよ。多分。

 

"性欲が収まらない人"を意味するのなら、純(金子大地)のような同性を好む人より

異性を好む人の方が沢山いるわけ。

亮介(小越勇輝)だって、純が飛び降り行為にまで発展させなければ

あんなカミングアウトはしなかった。

以前では、クラスメイトの男性たちが、やらないのかとか指のおまじないだとか

積極的に聞いてくるシーンもあった。

 

もう一つ"変わった人"を意味するならば、紗枝(藤野涼子)も当て嵌るでしょう。

BLが好きな人。ドラマや本の登場人物に対して想像を繰り広げる人。

夢女子になる人。誰もいない場所で独り言を言いまくる人…

つまりは、「自分の事は何も言わない」だけで、

自分では恥ずかしいと感じている趣味嗜好を

周囲に秘密にしている人々ばかりなんだと思うんですよね。

 

愛するがための行為は同じなのに、"異"性と"同"性の一文字違いなだけなのに、

ゲイだからって態度を変える小野(内藤秀一郎)は本当に酷い。

純はマイノリティ側だから気持ち悪い。自分はマジョリティ側だから

みんなの代表者だという正義感を振りかざす。

どの人も小野と同じ思考を持っている訳ではないのですが、

「青春」「思春期あるある」の詰まった高校には、必ず小野みたいな人はいる。

それが純にとっては窮屈だった…。

 

窮屈だったとは言え、普通の幸せが欲しいからと、紗枝を利用してしまったのもまた事実。

些細な言動やほんの小さな意図は相手を傷つける。

これは、ゲイでもレズでも異性愛者でも関係ない、誰もがやってしまいがちな事ですよね。

 

けれども、純の相手が紗枝じゃなかったら、"ありのままの自分"を告白する事もなく、

壁を作って高校生活を送っていたと思います。

学校内でカミングアウトしたのは迂闊でしたが、

受け入れて急いで駆けつけてくれたのが紗枝で良かったです。

 

最後の飛び降りからの救いのシーンは、息の詰まる展開続きでした。

静かに流す涙。数分間と思うくらいの真っ暗闇。目の前に相手の顔が見える事の幸せ。

こう言うのは簡単ですが、脚本、演技、演出、どれを取っても

最上級の仕上がりだったんじゃないでしょうか…

 

 

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デジタル・タトゥー 1話 感想|"ネットの闇"のさり気ない演出にゾワッと

 

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岩井(高橋克実)とタイガ(瀬戸康史)がコンビを結成するまでの初回…

といった所でしょうか。

Vtuberやドッキリ動画、過去の話など、全5話という話数の少なさからなのか?

結構エピソードがてんこ盛りでした。

伊藤秀光(伊武雅刀)を絡めた両者の縦軸をガッツリ描いた分、

次回からは1話完結方式で誰かを救う話がメインになるのかしら。

 

そんな「縦軸」の要素が強かったため、内容自体は「ネットの世界は怖いんだよ」

「ネットの住民を信じ過ぎない方が良いよ」という

特定のターゲットを中心とした教材モノのような印象を受けましたね。

個人的には、初回を見ただけでは凄く面白い!とはならず。

今後の展開がどうなって行くか…の様子見状態な感じです。

 

ただ、タトゥーとして体に刻まれて行く描写や、SNSに書き込んだ文が

画面にハッキリ出る演出には、ちょっと興味深いものがありました。

「消せない事実」「何気ない言葉の重み」を物語ってるんですよねぇ…

執着心の持つ人がネットに住み着いている事の恐ろしさ、

好意を持って見ていた視聴者(SNS利用者)のはずが

何か新しい出来事があると手のひら返しで言動を変える恐ろしさを、

説明臭くせず演出と映像で魅せていたと思います。

そこの工夫を凝らしていけば、視聴後にゾワッとした余韻を残す…

そんな作品になるんじゃないでしょうか。

 

義理堅い岩井と闇を抱えたタイガの、コンビの相性も良いですね。

多分、岩井はタイガの事を父・秀光の息子だから気になっただけではなく、

「思った事を率直に言う」点で、過去の秀光に悪口を投げかけた自分と今のタイガが

重なって見えたのもあったのかもしれません…直感ですが。

とりあえず、コンビの活躍を見守っていきたいです。

 

そうそう…高橋克典さんと八嶋智人さんの共演で「トリビアの泉だ!」と

嬉しく思った方は、結構いるはず♪

 

 

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きのう何食べた? 7話 感想|張り切っちゃうケンジに共感

 

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ケンジ(内野聖陽)が料理を作ったり、冷えピタを貼ってあげたりする時の

張り切りっぷり…可愛い(笑)

でも、こんな時こそ相手に尽くしたい!ってなる気持ち、分かります。

ただただ喜ばせたいってやつ。

シロ(西島秀俊)が何でも出来るから、普段は何でもさせてもらえないそうで…

だからあの一人味噌ラーメンだったんでしょうね。

今日は自分がご飯を振舞うチャンスが来たと思ったのかも。

 

そんなケンジが作ったのは、卵焼きとほうれん草の白和えと鶏雑炊。

…でも、出来上がるまでにかなりの時間がかかりました。

一品モノは良いけど、前菜主菜主食のセットを作るって

手際も合わさって中々苦労するんですよね〜。

私もこの前母の日に、カレーや天津飯じゃなくて、ガリバタ炒め&酢の物&味噌汁に

挑戦してみたら割とテンパったので、

ケンジが1つ1つ分量や材料を口に出して卵焼きに「あっ!」って言っちゃうのも

結構共感出来ました(笑)

 

水の出す量が多かったり、ほうれん草の洗い方やOPのご飯の盛り方にぎこちなさが

あったり…シロと比べて家庭感のなさが伺える内野さんの演技。動作が自然でした。

今までの役とは本当に別人なので、多分逆の役になっても全く違和感がないだろうなぁ。

 

終盤で、ケンジがなぜ好きなタイプと正反対のシロを選んだのかも明らかになりました。

好きなキャラクターに似ていて一目惚れしたから!

なんで俺の世話なんか焼きたがるんだろう…というシロさんの疑問も

「一目惚れした相手だから」でさり気なく回収された回でしたね。

 

 

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