疾走感あるOPと主題歌は好きでしたよ。
ただ…本当、警察や病院などのあらゆる設定の粗さや、
緊張感で引っ張った話の構成がねぇ…
上の2つの魅力を引き立てるくらいの
物語に仕上がってなかったように見受けられたのが残念でした。
初回からずっと怪我しっぱなしで、いつドナーを降りてしまう事になるの!?という
本筋とはまた別のハラハラ感を抱えながら見てもいましたが、
あの汚そうな川に落ちた件はすっかり忘れ去られたようで(笑)
怪我でもドナーOK。で、あっという間に臓器を提供してはなちゃんは無事に…で
何だかんだまとまったものの、それなら結城(三浦春馬)に言い渡した
「怪我したらドナーにはなれない」設定は別に付けなくても良かったんじゃ?と
思いさえもしました。
(ってか、怪我しまくっても特に何もなかったので、もしやスタッフ側が忘れていたとか…?)
もう1つ「この設定は何だったの?」と言えば、はな(新垣来泉)が時々
結城の前に霊として現れる演出。
これには意図があって、霊の出現頻度が多くなるたびに
はなちゃんの病状が深刻になってしまうのではないか…?と予想していたものの、
最終回になるにつれて悪化する様子もなかったし、臓器もあっさり適合したし…で
結局最後まで謎でしかありませんでしたねぇ。
とんとん拍子で綺麗にまとめた割には、結末もちょっと納得するものではなく。
誇れるパパになりたいなら子育てしながらでも全然なれるし、
むしろ最初からそんなパパはいないし、
そもそも「離婚して子供とまともに関わってなくても、血が繋がっていれば家族だから
パパは1人=結城であるべし」みたいな話になっていたのが、
有馬(三浦貴大)の立場で考えたら不憫な気がして堪らなかったです。
折角パパを譲ってくれたっていうのに、
去ってサービスショット見せて終わりっていうのもどういう事だ(汗)
有馬がいつから結城を頼る程の仲になったのか。
はなは今のパパじゃなくて、(血縁者とはいえ)なぜ初めて会って間もない結城の方に
好意を寄せるようになったのか。
そして柴崎(高嶋政伸)側の手下はなぜ急に諦める態度を見せたのか…などなど
人物の動きもあまり感情移入出来なくて。
最終的に、逃亡劇から生まれるスリリングな雰囲気を
それとなく醸し出してみました〜という印象しか残らなかったものの…
三浦春馬さんの逃亡姿の美しさと、徐々に逞しい顔つきに変わっていく様を楽しみに、
完走出来たような作品だったと思ってます。
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