週が空いたから、気持ちを切り替えて改めて見ようとした事が原因なのか…
本作になぜ惹かれないのかが、今回で色々とはっきり分かっちゃった気がしました。
ぶっちゃけ、「法医学」の皮をまとっただけで
やってる事は刑事ドラマの捜査と何ら変わりないんですよね、これ。
警察の和泉(松雪泰子)を差し置いて、解剖医の主人公・柚木(大森南朋)だけで
どんどん事件の手がかりを得る描写がありましたが、
この人は警察なのか?解剖医じゃないのか?と。
「法医学のドラマって何だっけ?」という点で少々疑問を覚える程でした。
そして、「真実を掴み取るためならどんな荒手な行動をとる」柚木側と
「権力を持ってこそ真実は真実になる」伊達(仲村トオル)側の
二つの構図についてですが、邪道vs邪道の組み合わせだと物語にものめり込めません。
邪道である面白さは、それと相反する「倫理的に正しい正義感」を持つ相手と
同等に扱う事によって違いが浮き彫りになり、
初めてその魅力が引き立つものだと思っています。
つまり、同じ「歪んだ思考の人物」としてまとめず、
伊達側は隠蔽をしない真面目で正攻法な敵として描いた方が、
対立関係のバランスがとれたんじゃないか、という事。
正直、どちらも非現実な立ち位置で争われても「どうでもいい」としか思えないから…
事件の進行も相変わらず粗があり、
あれこれ捜査したにもかかわらず、結局終盤に出てきた腕時計だけで
全て解決させちゃったのも面白味が感じられません。
大体、腕時計って凶器になるの?
腕時計のシリアルナンバーが血まみれのビリヤードボールに付いてるのが証拠って…
硬いもの同士なのに(しかも片方は球状なのに)印字が残るって事、あるの?
と、色々不可思議で、都合の良い所だらけ…(汗)
次回は号泣の結末(??)だそうですが、このまま刑事ドラマ風の作りで行くのなら
毎回同じようなツッコミをする事になるはずなので…
本作はリタイアして、木曜は「ルパンの娘」1本に絞ろうと思います。
で、これは本作だけのスタッフに留まらないのですが、公式から「号泣」「感動」とか
煽られると露骨過ぎて冷めてしまう視聴者がいる事、覚えていただきたいです…。
泣けるかどうかは、"視聴者が"直接見て決めますので。
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