怒涛の若年期の物語が終わり、1話ぶりの熟年期へ。
与太郎(竜星涼)もお久しぶりです。少年のような純粋さは健在。
小夏(成海璃子)と松田さん(篠井英介)の父親疑惑やプロポーズの件など、
ここ最近の話より若干コメディ要素があった今回ですが…
それと同時に、小夏と八雲(岡田将生)の背負っている物、覚悟と、
現代の人々との差が徐々に浮き彫りになっていて、
静かに心がキュッと切なくなるばかりです。
助六の名を残したいと、赤ちゃんを産む事を強く決意する小夏。
失った者が大きい代わりに、襲名せざるを得なくなった八雲。
特に八雲にとっては、自分がいかに「孤高の存在」であるのかを
強く思い知らされる事でしょう。
「死んだ者は、もう歳を取らねぇんだよなぁ」
どれだけ老いを感じるようになったか。
自分の距離が離れてしまったか。
周りは皆「助六」の名前を呼ぶ。一方で八雲は、高嶺の花のような憧れの存在。
「みんな、こんな存在になりたくて、日々精進してんだ。
噺家は老いてからが華だと言うけれど、間違いなく八代目は今が一番お美しい。」
それは、孤独になってまで手に入れてしまった座だから…
歳を取った設定なのもあるけれど、声や表情、姿勢、何から何まで、
「苦しみ」「悲しみ」「嘆き」の集大成かのような落語をする
岡田さんの演技に見入りました。
長年に渡って披露してきた「死神」。
違いが分かるって素晴らしい。深みが増しているって素晴らしい。
与太郎の方は、まだ方向性が定まっていない状態で。
「てめぇの全てで落語と向き合え」かつての師匠から八雲(当時は菊比古)に
似た事を言われていたように、彼もまた彼女を捨てて落語を追求するという、
八雲と同じ道を歩むのかな?と思っていたのですが…
刺青の事を記事に取り上げられるオチを見ると、助六みたいに後に破門される
可能性だってやっぱりあり得るのかもしれない。
落語のスタイルの迷いとシンクロして、どんな展開や人生になるのかも未定な感じで、
ここはまだまだ先が読めませんね。
与太郎の「野ざらし」、助六と菊比古が小夏の前で披露した「野ざらし」。
声を重ねる演出もまた印象的なシーンでした。
ただ、景色の撮り方も凝ってるのが感じられる分、やっぱり言わせて欲しい…
松田さんの髪型をもう少し丁寧に修正して下さいorz
前回まで髪の毛フサァだったので、ギャップが大きい点はしょうがないけれど、
カツラだとはっきり分かる境界線を薄めて…薄めて……
というか、博士みたいな頭じゃなくても良かったのでは…?(笑)
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