昭和元禄落語心中 8話 感想

 

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今回も、落語と映像の重ね方に惚れ惚れしましたね…。

与太郎竜星涼)の「芝浜」を小夏(成海璃子)が聞き、

助六(山崎育三郎)が話しているかのように想像している姿も良かったですし、

何より、八雲(岡田将生)の寿限無助六の名が刻まれた扇子のアップに

小夏の赤ちゃんの泣き声を合わせるシーンは特に秀逸でした。

 

また、八雲が小夏に対して、ほんの思いやりがあるのも伺えましたね。

助六の名を継ぎたい与太郎のために、自分じゃ中々スタイルが合わない「芝浜」を

最後に託したのは、恐らく、覚悟を持って子育てしようと決意した

小夏に向けての「頑張れ」というメッセージを送りたかったからなのかもしれません。

 

「子を名付け、長く生きて欲しいと願う」話である「寿限無」を

小夏を含めた客のいない場所で披露するのも、

小夏が寝ている時に「あくび指南」の落語をしながら頭を撫でている所も、

八雲なりの親としての優しさが感じられて、また印象的。

 

前回から再登場するようになった、竜星さん演じる与太郎の活躍っぷりも良いですねぇ。

怒り新党の早口言葉で親分に捲し立てるシーンでは、

一気に与太郎ワールドに引き込まれてしまいました。

感情を露わにするだけでも凄いですが、「自分なりの表現方法が定まった」と

思わせるような、過去との変化がはっきり出ていた

Wの意味で素晴らしい名演技でした。

八雲がそれを聞いてニヤッと笑っていたのも頷けます。

 

次回も急展開になりそうです。

八雲の隠している「本当の事」 とは何なのか…気になります。

 

 

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