中盤の段階で今宮(木村文乃)の過去に迫った事、
そして、首魁(田中泯)と𢌞谷(青木崇高)がもしかしたら繋がっている…?という
前触れが描かれた事で、
物語により一層面白味が増した回でした。
主人公にまつわるエピソードを引っ張らず、今回で描き切っちゃう所も良い。
また、今宮の過去エピソードのお陰で、
詐欺に手を染める(てしまった)者は
相手への思いやる心を失ってしまうのだ…という残酷さが、
親を詐欺で養ってあげる若い女性や、
店長(玉置玲央)が殺されるエピソードも通して滲み出ていたような気がします。
今宮の方は、親が詐欺行為をしなければ
小さい娘を家に残して死を遂げる事はしなかっただろうし。
若い女性詐欺師は、詐欺を初めてから親を下僕として扱い
「死ねば良かったのに」と暴言を吐く人へと変わってしまった。
そして店長になった者でも、詐欺グループのトップからすれば
詐欺師に優しい奴はいらないとて切り捨てられる…。
心がないから堂々と人を傷つける事が出来る。人を悲しませられる。
だから、やっぱり詐欺はどんな理由であれ「悪」なのだ…と痛感する
重みのある話になっていたと思います。
今までの話も興味深く見られましたが、
ここに来て、5話で終わらせちゃうのは勿体ないなぁという気持ちにさせられました。
加地(高杉真宙)くんも最終的にどうなってしまうのか、気になりますね。
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