ペンディングトレイン—8時23分、明日 君と 2話 感想|消極的過ぎる乗客が気になって仕方ない…

 

 

CGに頼り過ぎず、あくまでも実在している壮大な自然での撮影にこだわる所は

本当に凄いなぁと感心しながら見ているんですが…だからこそ、疑問も出て来るんですよね。

 

これは前回でもうっすら思っていた事なんですけど、

みんな、なんでそんなに「元の場所に戻れる」と確信して

遠くまで歩けるんだろう…?というのが個人的には気になって気になって(苦笑)

私が方向音痴だからなのもあってか、余計に不思議に感じるんですよ。

仮に何度か登山経験のある山だったのなら分かるんですけど、

本作の場合は、まだ実態が分かっていない未開拓の山で、

しかも登山道も標識も全く用意されていないため、

帰り際に遭難する可能性はかなり高くなるでしょうし。

優斗(赤楚衛二)が方位磁石を使っている所は時々映していたにしても

それは基本的に「方角を示す」ための道具であって、

「歩いてきた道を探す」ための道具ではない気がするんです。

 

例えば、まずは電車付近を当たってみて、

狭い範囲から徐々に広げていく形で地図が作られていったシーンが挿入されており、

その地図と方位磁石を持って動く…といった様子が描かれていたら

ズカズカ進んでいくのも納得出来たんですが…。

そういった"解決策"を見つけるまでの描写過程すらないから、

緊迫感よりもご都合主義の印象が勝ってしまうんだと思います。

 

あとは、まぁ何しろ、乗客人数が多過ぎる…に尽きますかね。

水の確保のために動いているのが、主要人物が中心の2〜5人という少人数なので、

その分電車で大人しくしている乗客(特にエキストラ)の不自然さが際立つんです。

えっと〜…真面目に彼らから"生"を感じ取れません(笑)

下手すると、残っている人たちだけ、

電車が停電し閉じ込められて、長時間帰れない状態になっているように映るレベルです。

 

私としては、車内清掃する必要性はあまりない気がしていて。

むしろ、清掃出来るほど体力が余っているんであれば、

残った人たちなりに、少し離れた場所まで水や食料を探せる余力がまだある「行動派」と

知恵を絞り出しアドバイスする「頭脳派」でチーム分けするとか、

ダメ元でも近辺の山菜や昆虫、食べられそうな植物を探してみるとか…。

っていうか、直哉(山田裕貴)たちのバックで

同じく探しているかのような演技をさせるだけでも、大分見え方が違ったはずなんですよね。

 

他にも、しっかりメイクされているな…とか、

ヒゲが全く生えてこない…とか、みんなスマホの電池よく持ったね…とか、

気になる部分はいろいろなくはないですが。

でも、それらは本作に限った事ではないし、

「フィクションだから」と思えば全然スルー出来る範囲ではあるんです。

ただ…せめて、「見知らぬ山でのサバイバル生活」というテーマを設定している以上は、

最低限のリアリティは確保して欲しい…と思えてしまいますね。

 

内容自体も…登場人物が多いなら多いで、各話ごとに焦点を当てる人数を絞れば良いものを、

どの人にもほぼ均等に見せ場を作って揉め事をさせようとするから

物語が散漫してしまう訳で。

なぜタイムワープしたのかの真相は知りたいし、

一応オリジナル作品で、どう着地させるのかも気になるので

最後までは視聴するつもりではいるんですけど…

本音を言えば、もっとどうにかならないかなぁ…って感じです。

 

 

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