凪のお暇 2話 感想|訳あり癖ありな人ばかり。でもホッコリ。

 

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初回の泣き顔を見てから、慎二(高橋一生)くんへの印象が変わってましてねぇ…

クズな言動をしてても悪ガキみたいで、どこか可愛らしく、

「不器用だなぁ」「素直じゃないなぁ」って背中をポンと押してあげたくなるのです。

 

本作はそんな、ただ悪い人という訳でもなく、

今に至るまでにどんなバックボーンがあったのか?どんな人生を送ってきたのか?

といった、視聴者が自然と相手に対して興味を引いてしまうような人々で溢れています。

見栄を張ってしまう人。仲間が欲しいが為に勧誘してしまう人。

素直に言えなくて、ついぶっきらぼうな態度をとってしまう人。

それぞれの人間臭さが堪りません。

 

その人間臭く生きてきた人々が、1軒のアパートに集う様も面白く。

1話で緑(三田佳子)が凪にパン耳ポッキーという、新たな発見を伝授してあげるように、

凪(黒木華)がうらら(白鳥玉季)にビスケットを美味しく食べるコツを教える。

 

恐らく、この世界の登場人物の共通点は「大きな悩みを抱える者」であって、

自分に足りないものは周りが、愛を受け取ったら今度は自分が、と両者で補い合いながら

本作は一人一人が成長していく「再生物語」になって行くのかなぁ、と思いました。

2話で目指そうとしている方向性がハッキリ見えた感じです。

 

「再生物語」で捉えると、慎二も今後変わっていくんじゃないかという兆しも

少し見えてきます。

凪も慎二も、実は周囲に合わせてしまいがちな性格の持ち主…なのがポイント。

彼女はゴン(中村倫也)との距離が近づきつつある状態ですが、

最終回では、ありのままになれた慎二とヨリを戻す結末になるんじゃないか?

とも予想出来ます。

 

人間臭い人だらけとなると共感する所が多過ぎて、

作品によっては若干シリアスになりかねない可能性も秘めてますが、

本作はホッコリとした作りとのバランスが上手く取れている印象です。

 

凪の時折見せる笑顔に頬が緩みつつ、ゴンに癒されつつ。慎二の泣き顔にクスッとなりつつ。

黒木華さん、中村倫也さん、高橋一生さんの3人だからこそ生み出せた

ドラマだと思っています。

愛くるしく感じられる演技に加え、深夜ドラマ風のクレジットの出し方も、

「慎二がいた跡」を表現する足跡を拭き取るコミカルな演出も、

全てにおいて本作ならではの「味」が出ていて良いですね。

 

不思議な雰囲気をまとってはいます。

ですが、人々がどう変わっていくのか?とじわじわ先が気になる部分もあります。

2話を見て、俄然面白くなってきました。

 

 

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