さて、ついに始まった、個人的に最も期待していない作品。
見た目は変えてもフォーマットは一緒のラブコメが続くこの枠は
最近苦手になってきているし、
美男美女の2人をメインに据え置くキャスティング…
仕事は出来るけどプライベートは…の主人公…またか…と
似通った設定に視聴前は飽き飽きしていましたが、
いざ見終わってみたら「そんなに微妙ではないのかな?」という印象が残った初回でした。
ラブコメは何と言っても"好きになるきっかけ"を描くのが大事だと思っていて、
最後に駿(横浜流星)目線のシーンが押さえられていたのは一安心。
あれがなければ、なんかノリの良い人にひょんな事から車に乗せられた…という
唐突感が残るのでね。
意見が食い違って気まずくなっても、手料理を振舞うほどなぜ彼女を放っておけないのかが
何となく分かる気がしましたし、
多分、SNSで自分らしさ=ガワを取り繕う真柴(川口春奈)の、
まだ本人の知らない"自分だけの良さ"を気づかせてあげる物語なのかもなぁ…と、
これからの展開を想像させられました。
そして、気づいた事は…
仕事を直向きに頑張る主人公は見やすい!(笑)
SNSに囚われていると言われようが、時間を無駄にしていると言われようが、
彼女には今の仕事に対する責任感があって、
目標を達成するために何度も研究を重ねては日々努力しているのが伝わるから、
純粋に応援しやすい。
それだけに、泣きながらご飯を食べるシーンは見ていて辛い…。
リタイアした前作の主人公は文句垂れていたし、
その前の主人公は態度も口も悪くてちょっとイラっと来たし…
言動に不快感を感じさせないだけでこんなにも魅力的に映るのかという
新たな発見がありましたよw
面白いでもイマイチでもなく、
「そんなに微妙ではないのかな?」という曖昧な表現にしたのは、
ドア閉める時の触れ合う体とか、服を引っ張って距離が近くなったりとか、
時たま挟み込まれる「この動作にキュンキュンするんでしょ〜?」という演出に
若干の抵抗があったからなんですが、
まぁそこは好みの問題なので。今後過剰になっていかなければ良いかな。
あとは、せっかくSNSがモチーフとして取り扱われているので、
そこで良い写真を一生懸命投稿して、フォロワーが増えて得る幸福感、
つまりSNSならではの特徴を悪く捉えた安直な描き方にならない事を願いたいです…。
人々の心を掴む技を身につけている事、時代に見合ったコンテンツを作れるって
十分誇れる仕事だから。
駿が途中でカッとなったのも何か過去に原因があるからだと思いますし、
彼や真柴だけでなく、いろんなルームメイトの"今の姿に至った経緯"を映し出す形で
共感出来る物語になってくれる事を期待して、もう少し様子見してみます。
…そういえば、最近は某ヒット作の影響か、
公式がタイトルを無理やり4文字に省略して流行らせようとする流れが続いていましたが、
「きか恋」「かざ恋」じゃなくて「着飾る恋」という
自然に略しそうな文字数に収めたのも、あざとさがなくて良いですね。
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