今回は一人の患者・芳恵(市毛良枝)に焦点を当てたエピソード。
なので、患者が何に困っていて、その悩みをどうやって解決してあげたら良いか
医者達が向き合っていく流れは「ザ・医療ドラマ」といった感じですが、
ただの熱心で人想いな主人公…で終わらせない本作らしさもきちんと残せています。
そこから経営のヒントを得て、退院後とのギャップを埋める
「退院支援プラン」という発想も興味深く。
今までで一番、医療ドラマと再建ドラマのいいとこ取りが出来ていた回でした。
しかし、ここまで視聴してきて、ちょっと個人的に引っかかる部分もありました。
それは、有原病院の再生計画に"変化"や"復活の兆し"があまり感じられない…という点。
経営面ではまだ半人前なものの、有原(小泉孝太郎)に仕事の腕があるのは確か。
ですが、基本的に話の構成が、有原の暴走で「〇〇を取り入れよう!」と難題を提案→
他の医者や事務員と意見が合わなくて対立→改善案を考える→ハプニング→
ヒントを得る→上手くいきそう という多少堂々巡りな展開になっており。
肝心の計画の描写過程も、物語の終盤になって1ヶ月後、3ヶ月後…ですっ飛ばされてしまう所が
惜しかったのかな?と思いました。
つまり、駆け足気味だったんですよね。
話数が2、3話多ければもう少しゆとりがあったのかもしれません。
で、まるで、最終回に合わせて倒れてしまった!感の漂う米田(中村雅俊)。
ある意味衝撃的なラストでした。いや、予兆もなく急過ぎるやろ!って。
さすがにここは実話ベースじゃないですよね…?(笑)
まさか、某元教師の毒入り羊羹を食べさせられたとか…
次回で最終回。
「行く道が暗くとも恐れることはない」「手にした灯りを頼りに進んでいけ」
無事に灯りが消えないまま終われると良いですが…。
どんな着地点になるのか、半分不安で、半分楽しみです。
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