死役所 5話 感想|人の気持ちを考えられない…という罪深さ

 

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ハヤシ(清原翔)がメインの回。

主要キャラクターの過去が描かれるので、今までの話よりも

かなりヘビーになるんだろうな…と視聴前から心の準備をしていましたが、

「なるんだろうな」どころじゃなかった。

残酷な生い立ちに自然と涙が溢れてしまうわ、口が開きっぱなしになってしまうわ、

心が大分抉られた感じがしました…。

 

ハヤシが祖父の子だと知ってから夫への態度が変わり、

浮気相手と子供を作るまでになったまりあ(岡野真也)…という設定は

少々都合が良い気はするものの。

でも、自分をいじめてた同級生を窓から落とす姿は見ていた訳で。

当時は好きという気持ちが勝って記憶に蓋をしたかったのだろうけど、

それでもどこか彼に対して不安は抱えていて、

その日から別れるきっかけを探そうとしていたのかもしれません。

 

何かがあると周りが見えなくなってしまう真っ直ぐなハヤシの性格は、

私も思い当たる部分はあるので、ちょっとだけ同情は出来ます。ちょっとだけ。

けれども…相手を殺す時の目は正気じゃなくて。

命が宿っていないような目つきには身震いさえもして、

小さい頃から我が子がどんな子か知っていただろうに、

なぜ墓場まで秘密を持って行かなかったのか?

なぜ形に残る遺書としてそれを告白する必要があったのか?と

ハヤシと同じく、亡き母にやり切れない想いをぶつけずにはいられませんでした。

 

いじめた同級生は殺人未遂と同然の行為をしたし、

祖父の子だと知っておきながらも、まりあは外で子供を作ったので、

あんな目に遭ってしまうのは仕方ないとは思いますが。

子供まで殺してしまった事は、これからもずっと反省し続けて欲しいです。

いかなる状況であろうとも赤ちゃんに罪はないのは勿論、

それは、自分自身を殺した事にもなってしまうから。

 

展開的には、今回はハヤシが今までの記憶を思い出し告白する形だったので、

シ村(松岡昌宏)の出番は少なかったものの、

彼の答えを導き、死は人にどんな影響をもたらすのか?を向き合わせるための存在として

「主人公」をしっかり描いていたのも良かったです。

 

最後にほんの素が見えたようなシ村の表情は気になりましたが、

ハヤシの方は「そこまで考えられない」となると…

自身のおかした罪がどんなに惨いのかに気づくのは、まだまだ時間がかかるのかも。

 

 

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