インハンド 7話 感想|救世主はうんこと2人の友達。

 

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「僕は天才じゃなかったらしい…」と言うから不安になりましたよ〜。

希望を描いてきた話から一転、

今回は人間の無力さといったほろ苦い話になるのかと思っていたので、

その分、終盤の解決部分には高まるものがありました。

 

何と言っても一番印象的だったのが、紐倉(山下智久)と高家濱田岳)が

牧野(菜々緒)の元に現れるシーン。この時の2人の頼もしさたるや。

壁にある救世主兄弟の絵をバックに収めたカメラワークが効いていて…

本当に牧野にとっての「救世主」かのように見えましたもん。

3人の絆が深まっていく結末になるのも、

「あなたは日本を救う人だから」と牧野が紐倉に言ったのも十分頷けます。

分かりやすい台詞じゃなく、視聴者に想像を委ねる作りがやっぱり気持ち良い。

 

一方で、娘・美香にとっては父の排泄物が救世主。

まさか、コメディとして扱われていたうんこネタが重要な鍵になるとはねぇ…

「主人公の手柄」「主人公のうんこで助ける」じゃなくて、

「お父さんの力で、美香ちゃんを助けてあげる」とする所も良かったです。

 

「俺は救世主兄弟が嫌いだ」の言葉はいかにも紐倉らしいのですが、

牧野自体を否定しようとはしないし、赤ちゃんを産むための行為を止めようともしない。

その上で、自分の専門分野で治療法を提案してみせる。

一見冷淡で変人な主人公ではありますが、それでも好感を持ってしまうのは、

彼の軸となる「人への思いやり深さ」「リスペクト」の描写に

全くブレがないからなんですよね。

何だかんだ言って、優しくて良い人感溢れ出てるのが好き。

 

5話で高家を助手と認めてから微笑む事も増えてきたように思いますし、

以前は苦手だった小さい女の子にも、

目線を合わせて分かりやすく説明を聞かせるようになりました。

そういったさり気ない変化の見せ方も丁寧です。

 

今回で正式に友達となった紐倉と高家と牧野の3人。

話数が恐らく10話で終わらないみたいで、まだまだトラブルは現れるとは思いますが、

ここの関係性は今後も崩れる事なく、どんどん築き上げて行って欲しいですね。

 

 

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